寒い朝、窓ガラスを見ると毎日のように水滴がたくさんついていますが、これが「結露」です。
このままでは、カーテンが濡れて汚れてしまったり、窓周辺の建材が傷んでしまったり、カビやダニが発生しやすくなります。
窓ガラスの結露は、暖房などで温められた室内の空気に含まれる水蒸気が、外気で冷たくなったガラスに触れて水滴となるために発生します。
窓ガラスの結露を防ぐ方法
窓ガラスの結露を防ぐには、湿度と温度、そして外気と室内の温度差を調整することがポイントです。まずは、次のような方法をためしてみてください。
室内の空気を入れ換える
前日に換気扇を使って換気したり、窓を開けて空気を入れ換えます。
室内の暖かく湿気の高い空気を外に排出することで、結露を防ぐことができます。
暖房を使っているときは、夜間の換気も結露対策に有効です。
除湿をする
湿度の高い空気は、水蒸気を多く含んでいるため、結露発生の大きな原因になっています。
除湿剤などを使って室内の湿度を下げることにより、結露を防止することができます。
少し高価ですが、除湿機を利用するのも有効です。
アマゾンや楽天市場では、洗濯物を乾かす時にも利用できる除湿機が各種販売されています。
暖房器具を見直す
石油ストーブやファンヒーターなど、燃焼タイプの暖房器具は、水蒸気を発生させるため結露発生の原因になります。
こたつやセラミックヒーター、オイルヒーターなど、水蒸気を発生しない暖房器具は、結露も防ぐことができます。
室内の暖房器具を見直して、水蒸気が発生しないタイプのものに交換するのも結露対策になります。
結露防止シートを貼る
「結露防止シート」は、窓ガラスに貼って、外気と室内の温度差を少なくすることにより、結露を防止するというものです。
ホームセンターなどで窓ガラス1枚分が数百円から千円程度で購入できます。水貼りタイプとテープで貼るタイプがあります。
結露防止ヒーターを使用する
「結露防止ヒーター」は、窓際に設置することにより、窓と室内の温度差を少なくして結露発生を防ぐというものです。
窓際に置いてスイッチを入れるだけという簡単なものもあり、暖房代わりにもなります。
結露防止ヒーターは、アマゾンや楽天市場からも購入できます。
結露防止スプレーを使用する
液体を窓ガラスに吹き付け、被膜をつくることで水滴の発生を抑え、結露を防止するのが「結露防止スプレー」です。
ホームセンターやネット通販などで、千円前後で購入することができます。
結露吸水テープを貼る
市販の「結露吸水テープ」を窓ガラスの下部に貼って、発生してしまった結露をテープで吸い取るという方法もあります。
手軽で簡単な方法ですが、テープをはがしたときに痕が残ってしまう場合があるので、注意が必要です。
結露吸水テープは、ネットからも購入できます。
ペアガラスにする
すぐにできる結露防止法ではありませんが、窓ガラスをペアガラスにすることにより、通常のガラスより断熱効果がアップし結露防止にも効果があります。
結露を防ぐ方法は、以上のようにいくつかありますが、全て100%防げるわけではありません。
何よりも、温度管理と湿度管理が重要と言えます。
室温は20度前後に、湿度は40%~60%を維持するようにしましょう。