湯沸かし機能付き電気ポットは、湯を沸かすとともに保温もできるので便利ですが、電源は入れっぱなしにしても大丈夫かどうかが気になりますね。
特に水の補給を忘れて外出した時や、何日か家を留守にした時など、電源が入れっぱなしであることを後から気付いて「火事になったらどうしよう」と思うと、いてもたってもいられない状況に陥ります。
しかし結論から言えば、よほど古い電気ポットでない限り、電源を入れっぱなしにしておいても火事になることはありません。
水が多めに入っている場合
電気ポットは保温時の温度を設定できるようになっていますが、100度以下を保つようになっています。
設定温度より低くなれば自動で湯沸しを始めますが、水が多めに入っている場合はそれを繰り返すだけなので、電源を入れっぱなしでも特に何の変化もありません。
水が少ししか入ってない場合
電気ポットの中の水が少ししかなかったり、また長時間の保温で水が蒸発してなくなってしまった場合、そのまま設定温度の保温を続けます。
やがてポット内部の温度が下がってくると湯沸しを開始しようとしますが、水がなければ「空だき防止機能」が働いて湯沸しヒーターへの通電を自動で停止します。
このように、ポット内の水がない状態での湯沸しはできないように、安全設計がなされています。
空だき防止機能が働かなかった場合
万が一、基板が水でぬれていたり、何らかのトラブルで空だき防止機能が働かなかった場合、異常な高温になると内部の温度ヒューズが切れて、強制的に電源が遮断される仕組みになっています。
この場合、ポットが高温になるため、周囲に燃えやすいものがあるとまれに引火することがあります。
また、温度ヒューズが切れた場合、再度ポットを使用する際に修理が必要になります。
古い電気ポットの場合
古い電気ポットで空だき防止機能や温度ヒューズがついていない場合、水がなくなっていることに気付かず電源を入れっぱなしにすると、ポット本体が熱くなりヒーターが焼き切れてしまいます。
そのため電源供給はストップし、熱くなった本体も徐々に冷えてくるため、火事になることはめったにありません。
ただし、ポットが熱くなるため、周囲に燃えやすいものがあると引火することがあります。
電気ポットの電源を入れっぱなしにしても、2重、3重に安全対策が取られているため、火事になることはめったにありません。
しかし、ポット本体が高温になることもあるので、念のため周囲には燃えやすいものは置かないようにしましょう。