大量に購入して余ってしまった塩や古くなってしまった塩は、捨てないでください。塩には料理以外にも、びっくりするくらい、いろいろな使い道があります。
塩には殺菌作用のほか、水分を吸収する作用、脂分を溶かす作用、水に溶けるときに熱を奪う作用、研磨作用などがありますが、この性質をうまく利用することにより、さまざまな使い方ができます。
- 余った塩・古い塩の使い道
- 野菜の色出し
- ぬめりを取る
- ゆで卵の殻むきに
- 果物の変色防止
- まな板の殺菌と臭い取り
- 鍋の焦げを取る
- ガラスや陶器の食器を洗う
- 湯のみや急須の茶しぶを落とす
- 油はねを防ぐ
- ガラス容器のくもり取り
- タッパーの臭い取り
- 卵のついた食器を洗う
- スポンジの復活
- アルミ製の調理器具を磨く
- 鉄製フライパンの油落とし
- 油が燃えたときの消火
- コーヒーの苦味を取る
- キッチンの配水管のつまり予防
- 風邪の予防に
- 歯ぐきのマッサージ
- 手作りのマウスウォッシュ
- 生花の切り花を長持ちさせる
- 氷枕の氷を長持ちさせる
- テーブルや机を拭く
- 衣類のシミの拡がりを防ぐ
- 弱った金魚を回復させる
- 水槽の殺菌と汚れ落とし
- 洗濯物の色落ちを防ぐ
- 血液の汚れを取る
- 色あせたカーテンやマット類を洗う
- 畳やカーペットの掃除
- 窓ガラスの汚れ取り
- 竹細工や藤家具の汚れ落とし
- じゅうたんのシミを防ぐ
- 畳にこぼしたインクを拭き取る
- 竹ほうきの穂をまっすぐにする
- アリの侵入防止
- 雑草の除去
- 窓の結露を防ぐ
- 靴の臭い取り
- 雪による凍結防止に
余った塩・古い塩の使い道
余った塩や古い塩には、次のような色々な使い道があります。
野菜の色出し
ほうれん草や春菊などの青菜をゆでるときは、沸騰した湯にひとつまみの塩を入れ、ふたをしないでゆでると真っ青にゆであがります。
いんげんや枝豆、グリーンピースなどの豆類もこの方法できれいな緑色になります。また、青菜類を炒めるときは油の中に少量の塩を入れてから炒めると、きれいな緑色になります。
ぬめりを取る
サトイモやヤマトイモなど、ぬるぬるするものは皮をむいてから塩をつけて擦ると、ぬめりが取れて料理がしやすくなります。カキも塩水で洗うと、ぬめりが取れます。
ゆで卵の殻むきに
ゆで卵を作るときに、ひとつまみの塩を加えてからゆでると、殻がきれいにむきやすくなります。
果物の変色防止
りんごや桃などの果物は、皮をむいてカットしたまま置いておくと、「褐変」という現象を起こし、茶色っぽく変色します。
カットした直後に薄い塩水につけておくと、果物に含まれる酸化酵素の働きを止めるので、変色を防ぐことができます。塩水にしばらくつけた後、よく水切りをしてからお弁当などに入れれば、変色しません。
まな板の殺菌と臭い取り
食品に直接触れるまな板は、臭みのある汚れがつきやすくなっています。
特に魚や肉などの生ものを調理した後は、まな板に塩を振りかけてスポンジで擦るようにするだけで、雑菌と臭いが取れます。
鍋の焦げを取る
調理中に鍋を焦がしてしまった場合、その焦げを取るときにも塩が活躍します。
鍋の焦げた部分を湯で濡らし、そこに塩をたっぷり振りかけ20分ほど置いておきます。その後、スポンジなどで擦れば、焦げが取れていきます。
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ガラスや陶器の食器を洗う
ガラスや陶器の食器を、塩をつけたスポンジで洗うと、きれいになります。
合成洗剤ではないので、泡を落とす必要もなく手が荒れることもあまりありません。
湯のみや急須の茶しぶを落とす
塩には、茶しぶの原因となっているタンニンと結びついて落とす性質があります。
塩をつけたスポンジで擦るだけで、こびり付いた茶渋をきれいに落とすことができます。
油はねを防ぐ
フライパンで揚げ物料理をするとき、油がはねることがあります。このとき、油に塩をひとつまみ入れると、油はねを防ぐことができます。
ガラス容器のくもり取り
コップやグラスなどのガラス容器がくもっているときは、塩と酢を混ぜたものをスポンジにつけてこすれば、くもりが取れます。
タッパーの臭い取り
タッパーに臭いがついて、洗っても落ちないときがあります。そんなときは塩水を入れて何度か振ると、臭いが取れてきます。
卵のついた食器を洗う
黄色く卵の汚れがついた食器やボウルは、塩を振りかけておくだけで簡単に落とすことができます。
スポンジの復活
スポンジを洗った後、食塩水に一晩つけておくと復活して使いやすくなります。
アルミ製の調理器具を磨く
アルミ製のなべ、やかん、その他の調理器具は、塩をつけたスポンジで磨くとピカピカになります。
鉄製フライパンの油落とし
鉄製のフライパンが油でギトギトしているときは、塩を振った後ペーパータオルなどで拭き取ると、きれいに落とすことができます。
油が燃えたときの消火
油が燃えた場合、水をかけると火がよけいに拡がる危険性があります。
消火器を使うのがベストですが、近くにない場合は塩を放り込んでください。火が消えてきます。
コーヒーの苦味を取る
コーヒーの苦味が強い場合、ひとつまみの塩を入れると、苦味が緩和されおいしく飲むことができます。
キッチンの配水管のつまり予防
時々、濃い目の塩水を流すようにすると、塩の殺菌作用と油汚れを落とす作用により、配水管のつまりを予防することができます。
風邪の予防に
冷ました緑茶にひとつまみの塩を入れて溶かしたものを口に入れ、1日に何回かうがいをすると、風邪の予防になるほか、のどの痛みの治りを早めます。
歯ぐきのマッサージ
指先に少量の塩をのせ、歯ぐきにつけて指でマッサージをします。
塩の殺菌作用で歯槽膿漏の原因となる菌を取り除き、歯ぐきを丈夫にすることができます。
手作りのマウスウォッシュ
コップに半分くらいの水を入れ、そこに塩小さじ1杯と重曹小さじ1杯を入れて溶かすと、手作りのマウスウォッシュができます。
これで口をすすぐだけで、口の中がきれいになります。
生花の切り花を長持ちさせる
花の茎を斜めに切って、濃い塩水につけたり、切り口に塩をすりこんでから花瓶にさすと、生花が長持ちします。
塩には植物の浸透圧を高める働きがあるため、水を吸収しやすくなるからです。
氷枕の氷を長持ちさせる
氷枕や氷のうに氷を入れるとき、塩をひとつまみ入れると、しばらくの間低い温度を保つことができるため、氷が長持ちします。
テーブルや机を拭く
塩をひとつまみ入れた水でふきんや雑巾を絞り、それでテーブルや机を拭くときれいになります。
殺菌作用もあるので、特に食卓周りの拭き掃除におすすめです。
衣類のシミの拡がりを防ぐ
衣類にコーヒーや醤油など、シミになりそうなものをこぼしたら、その部分に塩をたっぷりと振りかけます。その後、しばらく経ってから塩を取り除きます。
塩には吸水性があるため、汚れの水分が吸い取られ、シミの拡がりを防ぐことができます。
弱った金魚を回復させる
金魚が弱っている場合、1リットルの室温の水に小さじ1杯程度の塩を加え、そこで金魚を泳がせると元気が回復してきます。
金魚が元気になったら、もとの水槽に戻してやります。
水槽の殺菌と汚れ落とし
水槽の内側に雑菌が付着していると、金魚や熱帯魚はすぐに弱ってしまいます。
それを防ぐためにも、定期的に魚を別のところに移し、塩水で水槽の表面を磨くようにしましょう。塩の殺菌作用で雑菌が取り除かれ、研磨作用で水槽の汚れとくもりが取れてきれいになります。
その後しっかりと水洗いをしたら、魚を水槽の中に戻しておきます。
洗濯物の色落ちを防ぐ
絵柄のついた衣類など色落ちが心配なものは、水2リットルに対して大さじ2くらいの塩を入れた塩水につけておいてから洗うと、多少色落ちを防ぐことができます。
血液の汚れを取る
衣類に血液が付いたときは、その部分に塩をこすりつけてから手洗いするとある程度取れます。
色あせたカーテンやマット類を洗う
色あせたカーテンや玄関マット、トイレマットなどは、食塩水で洗うと色が明るくなり柄が鮮やかになります。
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畳やカーペットの掃除
畳やカーペットに塩をまいてからほうきで掃いたり、または掃除機をかけると、細かいチリやホコリが塩に付着して、一緒に取ることができます。
窓ガラスの汚れ取り
水で濡らした布にひとつまみの塩をつけて窓ガラスを拭くと、塩の研磨作用によってきれいになります。
竹細工や藤家具の汚れ落とし
竹細工や藤家具の汚れた部分は、塩水につけてかたく絞った雑巾で拭くときれいになります。
黄ばみや黒ずみも取れ、独特のつやが出ます。
じゅうたんのシミを防ぐ
じゅうたんの上に醤油やソース、ケチャップなどの調味料をこぼしてしまったときは、その部分に塩をたっぷりとのせ、しばらくそのままにしておきます。
こぼした調味料の水分を塩が吸い取ってから後始末をすると、シミが拡がるのを防ぐことができます。
畳にこぼしたインクを拭き取る
畳にインクをこぼしてしまったら、こぼれたインクの上に塩をたっぷりと振りかけ、しばらくそのままにしておきます。
塩の成分とインクの成分が化学反応を起こして水に溶けやすい塩化鉄になるため、かたく絞った雑巾で拭き取るようにすると、きれいになります。
竹ほうきの穂をまっすぐにする
使い込んで穂先がカーブしてしまった竹ほうきは、3%程度の塩を入れた塩水に2時間ほどつけておきます。
穂先が柔らかくなってくるので、水気を切って日陰につるし、自然乾燥させます。すると、カーブしていた穂先がまっすぐになり、しなやかになって使いやすくなります。
また、新しいほうきを買った場合も、食塩水に漬けて乾かしてから使うと長持ちします。
アリの侵入防止
アリが列を作って屋内に入って来た場合、塩をまくと避けて歩くようになります。行列しなくなるので、まき方によってアリの侵入を防止することができます。
雑草の除去
雑草が生えているところに塩をまき、上から水をかけると、雑草がだんだん減ってきます。
窓の結露を防ぐ
窓の内側を食塩水につけたスポンジで擦ります。その後乾いた布で拭きとっておくと、翌朝の結露を防ぐことができます。
靴の臭い取り
靴の中が臭うときは、少量の塩を振り入れておきます。塩には消臭作用のほかに除菌作用、除湿作用があります。
雪による凍結防止に
塩には、雪を溶かしてしまうだけでなく、まいた後も凍らないように保つ性質があることから、道路の凍結防止剤などにも使われています。
家庭でも、玄関先やガレージなどに塩をまいておくことにより、雪による凍結を防止することができます。車の窓も、前日に塩水で拭いておくと凍るのを防ぐことができます。
また、車のフロントガラスに凍り付いている雪や、家の北側などに凍結していつまでも残っている雪に塩をまくと、早く溶かすことができます。