LED電球の種類と選び方

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白熱電球や電球型蛍光灯をLED電球に交換すると、省エネ・節電につながります。

しかし、LED電球には色々な種類があるので、購入する前によく確認しておきましょう。

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LED電球を選ぶ場合のポイント

LED電球を選ぶ場合は、次のような点をチェックしてみてください。

 

口金サイズの確認

口金(くちがね)とは、照明器具のソケットに差し込む部分の大きさのことですが、このサイズが合わないとLED電球を取り付けることができないので、まず最初に確認しましょう。

家庭で一般に広く使用されている口金のサイズは、E26(直径26mm)かE17(直径17mm)ですが、さらに小さなE12E11といったサイズのLED電球も販売されています。

口金部分の直径を定規で測ることにより、サイズを確認することができます。

 

LED電球の明るさ

LED電球の明るさは、「ルーメン(lm)」という単位で表わされます。
ルーメンは光源から出ている光の量(全光束)を指し、数字が大きいほど明るくなります。

しかしルーメンだけではわかりにくいため、多くの場合、LED電球のパッケージには「ワット(W)相当」の表記がされています。

60Wの白熱電球をLED電球に交換する場合、「60型相当」と表記されているものを選べば、ほぼ同じくらいの明るさが得られます。

一般社団法人 日本照明工業会「電球形LEDランプ性能表示等のガイドライン」(日本照明工業会ガイドB-008)では、次のように統一されているので、参考にしてください。

口金「E26」(一般電球)の場合
40W相当:485ルーメン以上
60W相当:810ルーメン以上
100W相当:1520ルーメン以上

口金「E17」(小型電球)の場合
25W相当:230ルーメン以上
40W相当:440ルーメン以上
60W相当:760ルーメン以上

口金「E26」(ボール電球)の場合
40W相当:400ルーメン以上
60W相当:700ルーメン以上
100W相当:1340ルーメン以上

 

光が広がる方向

白熱電球は電球を中心に全方向に光が広がって行きますが、LED電球には下方向が明るくなる「直下タイプ」と白熱電球と同じような光の広がり方をする「全方向タイプ」とがあります。

LED電球を購入する場合、照明を取り付ける場所や用途を考えて、光の広がり方も確認しておきましょう。

直下タイプ
光が下向きに広がるタイプで、デスクの上や廊下など、手元や足元を明るくしたい場所に適しています。
天井に埋め込みでついている照明器具や、ダウンライト、スポットライトなどにおすすめです。

全方向タイプ
白熱電球に近い光の広がり方をするタイプで、周囲全体を明るくしたい場所に適しています。
吊り下げ式の照明器具や、浴室のカバー付き照明器具などにおすすめです。

 

LED電球の光の色

LED電球は、光の色を選ぶことができます。
色は大きく分けて、電球色・温白色・昼白色・昼光色の4種類があるので、取り付ける場所の用途や好みに合わせて選ぶようにしましょう。

電球色
白熱電球に似た、温かみのあるオレンジ色に近い光色です。
落ち着いた雰囲気になるので、寝室やダイニング、和室などに向いています。

温白色
電球色と昼白色の中間色で、やや温かみのある明るい光色です。
自然で柔らかい雰囲気があるため、リビングやキッチンなどにおすすめです。

昼白色
昼間の太陽の明るさに近い自然な光色で、物がはっきり見えるという特徴があります。
あらゆる部屋に合わせやすく、使う場所を選びません。

昼光色
少し青みがかった白色で、明るい昼間の印象です。
細かい文字がはっきり見えるので、書斎や勉強部屋などに向いていますが、目が疲れやすいという特徴があります。

 

取り付ける照明器具の種類

LED電球は、口金サイズが合えばどんな器具にでも取り付けて良いというわけではありません。

特に、「密閉型の照明器具」「調光機能の付いた照明器具」「断熱材施工の照明器具」の場合は、対応しているLED電球でないと、故障やトラブルの原因になります。

安全に使用するためにも、取り付け前の器具の種類と、その器具に対応したLED電球であるかどうか、パッケージや仕様書をよく確認しましょう。

密閉型の照明器具
電球全体がカバーで覆われているタイプの照明器具で、浴室などによく使われています。
ここに非対応の電球を取り付けてしまうと、熱を逃がすことができないため、光が弱くなってしまったり、LED電球の寿命が短くなったり、場合によっては器具が壊れるなどのトラブルが発生することがあります。
密閉型の照明器具には、必ず「密閉型対応」という表示のあるLED電球を取り付けるようにしましょう。

調光機能の付いた照明器具
調光機能付き照明器具とは、光り方(明るさ)を強くしたり弱くしたりと調節できるタイプの器具で、主に壁のスイッチにコントローラーが付いています。
特殊な電子回路が組み込まれているため、非対応のLED電球を取り付けてしまうと、回路に過剰な負担がかかり、ちらつきや不点灯の原因になったり、器具の故障につながることがあります。
調光機能付き照明器具にLED電球を取り付ける場合は、「調光器対応」と書かれているLED電球を取り付けるようにしましょう。

断熱材施工の照明器具
断熱材を使用した天井などに、埋め込むように設置されている照明器具には、目印としてSマーク(SB、SGI、SG)というシールが貼られています。
このような断熱材施工器具に非対応のLED電球を取り付けると、断熱材で放熱が妨げられて器具の内部が高温になり、電球の寿命が短くなったり、最悪の場合発火することがあります。
断熱材施工の照明器具には、必ず「断熱材施工器具対応」と書かれたLED電球を取り付けるようにしましょう。

 

PSEマークの確認

PSEマークとは、「Product+Safety+Electrical appliance & materials」の頭文字で、経済産業省管轄の「電気用品安全法」の基準をクリアした電化製品に付けられるマークです。

照明器具やLED電灯器具のほか、テレビ、エアコン、モバイルバッテリーなど、さまざまな電化製品に表示が義務付けられています。

安全性を満たしていることを示すマークなので、LED電球を選ぶ際にもPSEマークが付いているかどうかを確認して選ぶようにすると安心です。

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