乗り物酔いをしやすい方や過去に乗り物酔いの経験がある方は、前もって防ぐ方法があるので、できる範囲で実践してみてください。
長期的には、三半規管を鍛えてどんな乗り物に乗っても酔わないような自信をつけることも大切です。
前もって乗り物酔いを防ぐ方法
乗り物酔いを防ぐには、次のような方法があります。
睡眠を十分にとる
乗り物で出かける前日には、十分な睡眠をとり、体調を整えておくようにしましょう。
睡眠不足で疲れが残っていたり、ストレスが溜まっていると自律神経が乱れ、乗り物酔いを引き起こしやすくなります。
空腹・満腹を避ける
空腹でも満腹でも、自律神経の乱れにつながり、乗り物酔いが起こりやすくなります。
乗る直前の食事は軽く済ませ、乗車後にお腹が空いたときのために手軽に食べられるものや飲み物を用意しておくと安心です。
体を締めつける服装を避ける
身体を締め付けるタイプの衣類やベルト、ネクタイなどは内臓を圧迫するため乗り物酔いを誘発しやすくなります。
乗り物内でリラックスできるように、前もってゆったりとした服装を着用して乗車するようにしましょう。
「酔わない」と暗示をかける
過去に酔った経験があると、「また酔ってしまうのでは・・・」といった不安やストレスが自律神経のバランスを乱し、車酔いの症状を引き起こしてしまいます。
「今日は大丈夫、絶対酔わない」と自分に暗示をかけるだけでも、乗り物酔いを防ぐ効果があります。
乗り物酔いの薬を服用する
市販の乗り物酔いの薬を乗車する30分前に服用すると、薬の効用が得られる他、服用したことによる安心感から酔いにくくなります。
飲み忘れた場合は、乗車してから飲んでも効果があるので、酔いやすい方は常備しておくようにしましょう。
自分で運転をする
車に酔いやすい方で免許を持っている方は、自分で運転をするようにしてみましょう。
自分で運転すると、スピードの加速や減速、どこで曲がるかなど、予測通りに車が動くので感覚にズレが生じることなく、刺激に対応できるので酔いにくくなります。
乗り物の中で読書やゲームをしない
揺れている乗り物の中で読書をしたり、スマホでゲームなどをすると、視線は常に本やスマホの画面に固定されます。
乗り物の加速や減速、カーブなどの動きを予測できないまま体が揺られるため、気分が悪くなり乗り物酔いの症状が表れるので注意しましょう。
三半規管を鍛えて乗り物酔いを予防する
内耳にある三半規管は身体の平衡バランスを担う働きをしていますが、乗り物の揺れや振動を感じ取ると、その情報を脳に送ります。
しかし、身体が動いてないのに景色が変化したり、持続する激しい揺れやスピードの減加速で脳が混乱してしまうと、それが自律神経に影響を与え、頭痛やめまい、吐き気など「乗り物酔い」の症状を誘発します。
そのため、日頃から三半規管の機能を鍛え、揺れやスピードに慣れておくことにより、乗り物酔いを予防したり、克服することも可能です。
三半規管を鍛えるには、次のような方法があります。
- 目を閉じた状態で歩く
- 後ろ向きの状態で歩く
- でんぐりがえし(前転や後転)をする
- 回転椅子に座って回る
- 片足立ちをする
- バランスボールを利用する