砂糖は、基本的に賞味期限や消費期限がないため、保存状態が良ければ購入後10年以上経過しても食べることができます。
しかし、包装の袋が劣化してわずかな隙間から湿気が入り込んだり、ダニが繁殖していることもあるので、あまりに古いものは食べないほうが無難です。
古い白砂糖(上白糖)は、料理以外にも次のような使い方ができるので参考にしてください。
手についた油分やオイル汚れを取る
調理中に手に油分がついてしまうことがありますが、小さじ2くらいの砂糖を手にこすりつけてから水で洗い流すと、簡単に油のギトギトを取ることができます。
砂糖には油を吸着しやすい性質があるためで、自転車やバイクなどをメンテナンス中についてしまったオイル汚れなども、砂糖を手につけて水で洗い流してから石鹸で洗うと落としやすくなります。
干しシイタケなどの乾物を早く戻すのに使う
干しシイタケやひじき、かんぴょう、切り干し大根などの乾物を戻す場合、ボウルに入れた水またはぬるま湯に砂糖をひとつまみ入れてから戻すと、通常より早く戻すことができます。
砂糖水は真水より浸透圧が高いため、水分が乾物に染み込みやすくなるからと言われています。
葉物野菜をゆでる時に使用する
ほうれん草、小松菜、春菊などの葉物野菜をゆでる時、通常は塩をひとつまみ入れることによりアクが抜け鮮やかな緑色を保つことができますが、砂糖でも同じ効果を得ることができます。
砂糖には保湿効果があるため、むしろ塩を入れた時よりも水分が抜けにくく、パサつきを防いでみずみずしい食感になります。
アクもしっかり抜けて砂糖の甘味が野菜に残ることもないので、葉物野菜をゆでる時には砂糖がおすすめです。
切り花を長持ちさせる
花を花瓶に生ける時に、花瓶の中の水に砂糖を少量入れると糖分が花の栄養になり、切り花が長持ちします。
ただし、あまり多く入れると雑菌の栄養になって水が汚れやすくなるため、水200mlにつき砂糖小さじ2分の1くらいを目安にしましょう。
砂糖と一緒にハイターやキッチンブリーチなどの塩素系漂白剤を1滴入れておくと、雑菌の繁殖を抑えることができるので、さらに切り花を長持ちさせることができます。
草のシミを取る
庭作業や芝刈りなどをしていて草のシミが衣類についてしまい、洗ってもなかなか落ちないことがあります。
そんな時は、大さじ2杯ほどの砂糖を水でといてペースト状にしたものをシミの部分に塗り込み、1時間ほど放置してから通常通りに洗濯をすると落とすことができます。
砂糖には、植物の細胞に働きかける酵素が含まれているためと言われています。
洗顔水として利用する
砂糖には、浸透力・保湿力があるので洗顔水として利用することができます。
洗面器などに水またはぬるま湯500mlを入れ、そこに50g(大さじ3杯)くらいの白砂糖を入れて溶かしたもので3~4回顔を洗います。
砂糖水が肌に浸透するように30秒ほどおいてから水で洗い流すと、砂糖によって作られた保湿膜により乾燥を防ぐことができ、しっとりとした感じになります。
傷の治療に利用する
砂糖を切り傷や潰瘍、床ずれなどの傷口に塗ると、傷口付近の湿気を吸収して乾燥させ、雑菌の繁殖を防ぐため、治りが早くなることがわかってきました。
諸外国では古代から民間療法として塩や砂糖が使われてきましたが、傷口に塗った瞬間に痛みが出る塩に比べて砂糖は痛みが少なく、細胞の再生を促進する働きがあることから、現在では床ずれの治癒薬の主原料としても使われています。