いつの間にか賞味期限が過ぎてしまったビールは、捨てないで再利用しましょう。古いビールは色々な使い方ができ、ビールならではの活用法があります。
賞味期限の切れたビールは飲んでも大丈夫?
賞味期限の切れたビールを活用する前に、「このビール、まだ飲めるのでは・・・」とちょっと気になりますね。
まずは、賞味期限がいつになっているか確認してみてください。
缶の場合は缶底に、びんの場合はラベルに賞味期限と製造時期が表示してあります。
国内メーカーのビールは、賞味期限が製造日から「9ヶ月」に統一されていますが、これは消費期限ではないので、9ヶ月過ぎたら飲めないというわけではありません。
賞味期限は、あくまでも「栓を開けない状態でおいしく飲める期限」を表示しているので、期限を過ぎたビールでも飲むことはできます。
国産の缶ビールの場合は、賞味期限を過ぎてから6ヶ月以内、瓶ビールの場合は、賞味期限を過ぎてから3ヶ月以内なら、さほど味も落ちることなくおいしく飲めるとされています。
しかし、賞味期限から数年以上経ってしまったビールは、泡立ちが悪くなったり、変色して味が落ちたり、時には胃の調子が悪くなったりすることがあります。
古くなってしまったビールは、無理に飲むより、次にあげるような色々な活用法を試してみてください。
古いビールの使い方・活用法
賞味期限が過ぎてしまった古いビールは、捨てないでください。
次のような色々な使い方ができますので、有効に活用しましょう。
レンジ周りの掃除に使用する
布にビールをしみこませて、ガスレンジ周りやタイル、換気扇などを拭いてみてください。
ビールに含まれるアルコールと、ビタミンE、炭酸などが油汚れを溶かすので、軽く拭いただけでもきれいになります。
しばらくはビールの臭いが残りますが、時間が経てば消えます。
ナメクジ退治に使う
ガーデニングや家庭菜園をやっている方は、湿気の多い季節になるとナメクジの害に悩まされます。ナメクジは、夜間や雨の日に這い出してきて、植物の芽や葉、花、実などを食べるからです。
空き缶やジャムの空きビンなどにビールを7分目ほど入れ、ナメクジが出そうなところに置いておきましょう。
ビール酵母や麦芽が大好物のナメクジは、臭いに誘われて寄ってきますが、そのままビールの入った缶やビンの中に入って溺れてしまうので、置いておくだけで何匹ものナメクジを捕獲することができます。
観葉植物の肥料にする
水で薄めて散水することにより、観葉植物やその他の植物の肥料にすることができます。
ビールに含まれる糖分などが植物の栄養になるからです。
また、ビールを含ませた布で観葉植物の葉を拭くと、艶が出てきれいになります。
肉料理に使用する
豚肉、牛肉、鶏肉などの肉をしばらくビールにつけておいてから焼くと、硬かった肉が柔らかくなります。
カレーやシチューの肉も、煮込む前にビールにつけておくと、柔らかくなり風味も良くなります。
揚げ物に使用する
天ぷらの衣を作るときに、水の変わりにビールを使うと、カラッとしておいしく仕上がります。
ビールの炭酸が、衣に細かな気泡を作るからです。
また、ビールの酵母の働きで、揚げ物の味もよくなります。
衣類のシミ抜きに使用する
シミのついた部分をしばらくビールに浸けておき、きれいな布でたたいた後、洗剤で洗うとシミが消えます。
※布の素材によっては、消えないものもあるので、テストしてから行ってください。
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魚の臭み抜きに使用する
ビールに含まれるアルコールは、料理酒や日本酒と同じように食材の臭みを取る作用があります。
魚の下ごしらえの時に少量のビールをふりかけておくだけで、魚の臭みが抜けます。
漬物に使用する
ビールと砂糖、みりん、しょう油を混ぜたものに野菜を入れておくと、即席漬けが作れます。
また、ぬか床にビールを少量入れておくと、ビールに含まれる酵母菌などの作用でバクテリアが活発になり、漬物の味が良くなります。
冷蔵庫の掃除に使用する
きれいな布にビールを含ませ、冷蔵庫の中を拭くと、アルコールの作用で殺菌・消毒にもなります。
ビールの臭いは、時間が経つと消えます。
錆びたネジをゆるめる
錆びて動かなくなってしまったネジの周囲にビールを垂らし、しばらく置いておきます。
ビールに含まれる炭酸がサビを溶かし、ネジが動くようになります。
お風呂に入れる
いわゆるビール風呂というもので、ビールに含まれる炭酸やタンニン酸の働きで体が温まり血行が良くなります。
その結果、冷え性の改善や高血圧、動脈硬化の改善にも効果があるとされ、肌もスベスベになるので美容効果も期待できます。
本格的なビール風呂にするには3ℓほどのビールが必要ですが、古くなった缶ビール1本か2本でも、ある程度の効果が得られます。