救急車を呼ぶべきかどうか迷う

自分や家族の具合が悪いとき、救急車を呼ぶべきかどうか迷うときがあります。

明らかに一刻を争うような状態のときは別ですが、ケガをして出血がとまらなかったり、1人暮らしで起き上がれなくなったときなど、このまま様子を見ていても良いのか、あるいはすぐに救急車で病院に行くべきか・・・。

時には、迷っているうちに症状が悪化してしまい、手遅れにならないとも限りません。

一方で、救急車の乱用が社会問題にもなっており、軽症でありながら救急車を呼ぶと、本当に重症な患者さんの対応が遅れてしまうということもあります。

 

解決のヒント(1)

かかりつけの病院や救急相談センターなどに電話をする

救急車を呼ぶかどうか迷ったら、まずはかかりつけの病院や救急相談センターなどに電話をして、症状を伝えてください。「すぐに救急車を呼ぶように」との指示があれば指示に従ってください。

かかりつけの病院で診察してもらえるようなら、自家用車かタクシーで病院へ向かってください。

また、救急対応の病院を紹介してもらった場合は、そちらに向かってください。

「しばらく様子を見てもだいじょうぶ」といったアドバイスを受けた場合は、そのまま注意深く様子をみましょう。むろん、この場合でも急激に容態が悪化した場合は迷わず救急車を呼びましょう。

 

解決のヒント(2)

判断基準に照らし合わせてみる

かかりつけの病院がなかったり、救急相談センターなどの電話番号がわからない場合は、自己判断に頼るしかありませんが、次のような場合は「緊急性がある」と判断し、至急、救急車を呼んでください。

 

  • 意識がない。もうろうとしていて話ができない
  • 急に倒れ、起き上がれない
  • 呼吸困難の状態
  • 出血が激しく、止まらない
  • 骨折をして動けない
  • 激しく頭を打って意識がもうろうとしている
  • 大量の嘔吐や吐血、下血がある
  • けいれんが続いている
  • 体の一部、または全部が麻痺している
  • 心疾患、呼吸器疾患、脳疾患などの持病があり、発作がおきた
  • 急激な激しい胸痛、頭痛、腹痛がある
  • 衰弱して起き上がれず、自力で病院に行けない

 

解決のヒント(3)

#7119、#8000に相談する

自宅の電話や携帯電話などから、「#7119」をダイヤルすると救急車の要請が必要かどうかの判断や、応急手当のアドバイスを受けることができます。

今のところ、このシステムの導入は神奈川・東京・奈良・大阪・千葉・愛知・兵庫など一部の地域に限られていますが、徐々に全国に広がりつつあります。

 

「#8000」のほうは、厚生労働省が行っている「小児救急電話相談(#8000)事業」というサービスで、15歳未満の子供の症状に応じた適切な対処の仕方や、受診する病院等のアドバイスを受けられます。

全国どこからでもダイヤルすることができ、自動的に電話をかけた都道府県の相談窓口に電話がつながります。

 

#7119も#8000も、年中無休・24時間対応で医師や看護師などの医療の専門家からアドバイスを受けることができます。

 

解決のヒント(4)

とりあえず119に電話をかける

救急車を呼んだら良いのかどうかやっぱりわからない。どうしたら良いのかわからないという場合は、とりあえず119に電話をかけ、症状をできるだけ正確に伝えてください。

119に電話をしても、必ず救急車が来るというわけではありません。経験豊富な救急隊員のアドバイスに従うのもひとつの方法です。

 

ひとくちメモ

本来、救急車は、緊急の場合なら誰もが利用できるものです。

しかし、「タクシーで行くと料金がかかるから」とか、「病院で優先的に見てもらえるから」といった理由で救急車を要請する一部の心無い人のために、救急車を呼びづらくなっているというのが現実です。

救急車に運ばれ病院で検査や診察を受けた結果、大事に至らずに済んだということは良くあることですが、本当に苦しくて呼んだのなら、後悔することもうしろめたさを感じる必要もありません。

むしろ、救急車を呼ぶことをためらい、尊い命が失われてしまったとしたら、そのほうが問題です。

救急車を自分の都合で利用するといった意図がないなら、堂々と呼びましょう。

 

 

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