子供が壁や家具に貼ってしまったシール。購入した調理器具や食器、ビン、プラスチック容器などに貼られたシールなど、剥がすことに失敗すると途中で切れてしまったり、ベタベタが残ってなかなか落ちない時があります。
家庭にある身近なものを利用すれば、シールのベタベタを残さず、きれいに剥がすことができます。
シールをきれいに剥がす方法
「シール剥がしに失敗した」「途中で破けてその後剥がせなくなった」「剥がした後にベタベタが残り黒ずんできた」・・・。
こんな時のために、家庭にあるものを利用してシールをきれいに剥がす方法を覚えておきましょう。
水につける
食器や調理器具などについているシールは、1時間ほど水につけておき、端からめくるようにすれば簡単に剥がれます。
シールの一部やベタベタ部分が残ってしまった場合は、水をつけたスポンジで軽くこすれば剥がれます。この時、ガラス製の食器などはキズがつかないように慎重にこすってください。
調味料のビンについているラベルなども、一晩ほど水につけておけば、簡単に剥がすことができます。
お湯でふやかす
食器やビンについているシールを、水につけるよりも短時間で剥がしたい場合は、お湯でふやかす方法がおすすめです。
ボウルなどに熱めのお湯を入れて、そこに食器やビンなどを浸しておき、しばらく放置してからシールを剥がすときれいに剥がすことができます。
ただし、熱に弱いプラスチック容器などは、この方法は向きませんので避けてください。また、火傷には十分に注意してください。
ドライヤーの温風を当てる
水に漬けられない家具や冷蔵庫、その他の金属素材やガラス製品に貼られたシール剥がしに有効なのが、ドライヤーの温風を当てる方法です。
シールの角を一部めくっておき、その上から10~20秒ほどドライヤーの温風を当てます。熱でシールの粘着剤が柔らかくなってくるので、めくった部分からゆっくり剥がすようにします。
ただし、この方法は高熱に弱いプラスチックや樹脂でコーティングされた合板、ビニールクロスの壁、薄い窓ガラスなどに貼られたシールには向かないので注意してください。
熱で割れたり、変形・変色したりする危険性があるからです。
酢を垂らす
水だけでは剥がしにくいシールやラベルの場合、酢を垂らして30分ほどおいてから剥がすようにすると、簡単に取れるものがあります。
酢に含まれる酸が粘着部分に作用して、粘着力を弱めるためです。
酢を垂らしてからその部分をラップで覆い、しばらく置いてからスポンジやタワシなどでこすり落とすようにすると、酢が揮発するのを防げるため、より効果的です。
酢の匂いが残っている場合は、軽く水洗いしておきます。
ただし、この方法は酸に弱い金属部分で行うと錆びる可能性があるので、避けてください。
中性洗剤を垂らす
紙製のシールやラベルを剥がすときに使えるのが、台所用の中性洗剤です。
シールの上から中性洗剤をかけ、食品用のラップフィルムを被せて10~20分ほど放置した後、端からシールを剥がします。
中性洗剤に含まれる「界面活性剤(かいめんかっせいざい)」が、粘着剤の中に入り込んで粘着力を弱めるため、剥がしやすくなります。
剥がした後は、洗剤と水分が残らないように、きれいに拭きとっておきましょう。
シール剥がし剤を使用する
水で濡らしたり、熱を当ててもなかなか剥がせないシールの場合におススメなのが、専用の「シール剥がし剤」です。
シールの上からスプレーし、2~3分ほどしたら専用のヘラかプラスチックスクレーパーで端から剥がすと、簡単に剥がすことができます。
ただし、シールが貼られている場所の素材によっては、シール剥がし剤の溶剤によって変色したり傷んだりすることがあります。使用前に、目立たない場所で試してから使用するようにしましょう。
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それでもシールのベタベタが残ってしまったら
シールやラベルをきれいに剥がしたつもりでも、粘着部分のベタベタがどうしても残ってしまう場合があります。
しつこいベタベタは、次のような方法で対処してみてください。
消しゴムでこすり落とす
まずは、ベタベタが残っている部分を文房具の消しゴムでこすってみてください。
消しゴムのカスと一緒にベタベタ部分が取れてきます。頑固なベタベタは多少力を入れてこする必要がありますが、消しゴムの角をうまく使って円を描くようにすると、取れやすくなります。
この方法は、水を使えない場所にも有効ですが、材質によっては表面が変色したり傷がつくことがあるので、注意深く行ってください。
ガムテープを押し付けて剥がす
シールのベタベタが残っている部分に、ガムテープの粘着面を押し付けて剥がして行く方法です。
1度できれいにならない場合は、何度か押し付けたり離したりを繰り返して剥がして行きます。消しゴムの場合はカスなどのゴミが出ますが、ガムテープの場合はゴミが出ないので、後片付けが楽です。
なお、紙製のガムテープよりは、布製のガムテープのほうが粘着力が強いのでおすすめです。また、範囲が狭い場合はセロテープやビニールテープなども利用できます。
中性洗剤をつけてこすり落とす
食器洗い用の中性洗剤を残っているベタベタ部分に塗り、しばらく時間を置いてからスポンジでこすり落とすと、きれいになります。
洗剤に含まれている界面活性剤が、粘着部分に入り込んで落としやすくなるわけですが、広範囲にしつこく残っている場合は、洗剤を塗ったあとラップフィルムを被せてしばらく置いてから、こすり落とすようにしてみてください。
汚れが落ちた後は、洗剤が残らないようにきれいに拭いておきましょう。
メラミンスポンジでこすり落とす
メラミンスポンジは「メラミン樹脂」という素材から作られていますが、水をつけて軽くこするだけで汚れが落ちるので、掃除用として重宝されています。
シール跡のベタベタも、このメラミンスポンジに水を含ませてこするだけで、落とすことができます。
ただし、このメラミンスポンジの表面には、細かい凹凸があるため、メラミン樹脂よりも柔らかい素材をこするとキズがついてしまうので、注意が必要です。
プラスチックやコーティング加工されたガラス類、フローリングなどはキズがつきやすいので注意してください。
ハンドクリームやクレンジグオイルを使用する
紙製のシール跡が残っている場合に有効なのが、ハンドクリームやクレンジグオイルを使用する方法です。
やり方は、まずハンドクリームやクレンジグオイルを指先に少量取り、それをシール跡の上から塗りこんで浸透させます。
しばらく置いてからこすると、ベタベタがぽろぽろと取れて行きますが、範囲が広い場合はヘラやスクレーパーなどを使うときれいに剥がせます。
最後に、ハンドクリームの油分が残らないようにきれいに拭きとっておきましょう。
酢を利用する
ティッシュやキッチンペーパーなどに酢を含ませて、シールを剥がした跡のベタベタ部分にかぶせます。数分後、スポンジなどでこすり落とせば取ることができます。
なかなか落ちない場合や範囲が広い場合は、酢が乾かないようにティッシュやキッチンペーパーなどの上からラップをかぶせ、20分ほど置いてからこすり落としてください。
ただし、酸に弱い金属素材への使用は避けてください。
みかんの汁や皮を利用する
柑橘類に含まれている「リモネン」という成分には、溶剤の働きがあると言われています。
シール跡のベタベタ部分に、みかんの汁や皮を絞って馴染ませ、しばらく置いてから布やティッシュなどで拭きとってみてください。
リモネンが粘着部分に作用して、落としやすくなっています。
みかんのほか、グレープフルーツやオレンジなどでも代用できます。
除光液を使用する
あまりおすすめはできませんが、マニキュアを落とす時に使用する除光液を利用して、シールを剥がした跡のベタベタを取ることができます。
やり方は、ティッシュにつけた除光液をシール跡のベタベタ部分にかぶせ、20分ほど置いた後に拭き取るだけですが、あまり広範囲の汚れには使用しないでください。
除光液には、樹脂を溶かす力がある「アセトン」という成分が含まれていますが、空気中に蒸発したアセトンを吸い込むことにより、頭痛や気管支炎の原因になることがあるからです。
また、引火性が強いため火気のある場所での使用は控え、換気を十分に行ってください。赤ちゃんや子供のいる場所での使用も避けてください。
シール剥がし剤を使用する
色々な方法を試してもベタベタ部分がなかなか取れない時は、市販の「シール剥がし剤」を使用してみてください。
ベタベタ部分の上からスプレーし、2~3分ほどしてから専用のヘラかプラスチックスクレーパーでこそげ落とし、最後にきれいな布で拭いておきましょう。
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