キッチンの排水口は、ちょっと油断すると悪臭の発生源になります。
この嫌な臭いの消し方と予防の仕方を覚えておいて、いつも清潔な状態を保つようにしましょう。
キッチンの排水口の悪臭対策
キッチンの排水口の悪臭を消したり予防するには、次のような方法があります。
食器用中性洗剤で洗う
排水口の臭い防止のために、最初にやっておきたいのが、ごみ受けやフタを食器用中性洗剤で洗ってきれいにしておくことです。
食器を洗った後に、ごみ受けに溜まったごみを取り除き、食器用中性洗剤をスポンジにつけてごみ受けとフタをこすり洗いしておきましょう。
網目についた汚れは、使い古した歯ブラシを使用するときれいになります。
酢水をかける
酢と水を1：1の割合で混ぜたものをスプレーボトルに入れ、キッチンの排水口に向かってスプレーします。そのまま数時間放置した後、湯をかけると悪臭が消えます。
酢は酸性のため、水垢やカビなどアルカリ性の汚れを中和して落とす働きがあるほか、殺菌効果があるので、雑菌の繁殖や食品の腐敗による悪臭を防ぎます。
酢には、果実酢や調味酢などいくつかの種類がありますが、一番安価な醸造酢もしくはホワイトビネガー（アルコール酢）を使用してください。
※酢は水垢やカビなどのアルカリ性の汚れは落とせますが、酸性の油汚れに対しての効果は期待できません。油汚れがたくさん付いているような場合は、重曹を使用してみましょう。
重曹と酢（またはクエン酸）をかける
キッチンの排水口に食べ物のカスや油汚れが付いていて臭いが発生している場合は、スポンジや歯ブラシで大まかに汚れを取ってから、重曹を粉のままパラパラと振りかけます。
その上から少しずつ酢をかけると、アルカリ性の重曹と酸性の酢が化学反応を起こし、泡（炭酸ガス）が発生します。30分程待ってからお湯で洗い流すと、汚れがきれいに取れ、臭いも消失します。
重曹には消臭効果があり、酢には殺菌効果があるので、１週間に１度ほどこの方法で排水口をきれいにしておくと、悪臭の予防にもなります。
※酢の代わりにクエン酸でも同様の効果が得られます。特に酢のにおいが苦手な方は、水で溶かしたクエン酸を使用してみてください。
丸めたアルミホイルを入れておく
丸めたアルミホイルを2～3個、排水口のごみ受けに入れておくと、ヌメリの発生を抑え悪臭防止になります。
ヌメリとは、生ごみの残りカスをエサにして繁殖した細菌や微生物が集団化してかたまったもので、放っておくとどんどん増えて嫌な臭いを発するようになります。
アルミホイルは、水に触れると化学反応を起こして金属イオンを発生し、細菌の繁殖を防ぐ働きがあるため、丸めて排水口のごみ受けに入れておけば、臭いの予防にも効果があります。
※丸めたアルミホイルは、汚れが付いてきたら交換してください。また、入れる時に排水パイプに落とさないように注意してください。
10円玉を入れておく
10円玉は銅でできていますが、銅には水に触れると銅イオンが発生して雑菌の繁殖を抑える性質があります。
10円玉を数枚、使い古しのストッキングかネットに入れて、排水口のごみ受けへ入れるかつるしておくとヌメリの発生を抑えることができ、悪臭も防ぐことができます。
また、三角コーナーにも10円玉を何枚か入れておくと、同様にヌメリ防止と消臭効果が得られます。
※10円玉は、1～2ヶ月ほどして黒っぽくなってきたら交換してください。また、入れる時に排水パイプに落とさないように注意してください。
塩素系漂白剤を使用する
キッチンの排水口に汚れがこびりついていたり、悪臭がひどい時は、塩素系漂白剤の「キッチンハイター」や「キッチンブリーチ」などを使用してみましょう。
塩素系漂白剤は、漂白効果のほかに除菌効果にも優れた洗剤で、排水口に付いた汚れやカビ、ヌメリなどをこすらずとも綺麗に落とすことができ、いやな臭いも取り除くことができます。
泡タイプと液体タイプの2種類がありますが、泡タイプは汚れた部分にスプレーし、数分間放置してから水で洗い流すだけできれいになります。
液体タイプは、バケツやビニール袋に排水口のフタやゴミ受けの網などを取り外して入れ、そこに水（約2.5L）とキャップ1～2杯の漂白剤を入れ、30分ほど放置してから水で洗い流すようにします。
※塩素系漂白剤を使用する時は、必ず窓を開けて換気を良くし、ゴム手袋を着用して皮膚を保護するようにしてください。
また、酸性の洗剤やクエン酸などと混ぜて使うと有害なガスが発生するおそれがあるので注意してください。
市販の排水口ヌメリ取りグッズを使用する
排水口の汚れや臭いを取るために、市販のヌメリ取りグッズを使用するのも一つの方法です。
粉末タイプや泡タイプの洗剤、タブレットタイプの洗浄剤など、色々なものが通販でも購入できるので、検討してみてください。
