ガス代の請求書を見て金額が急激に上がっていたら、びっくりして頭の中が真っ白になってしまいます。それも今までの倍以上にもなっていたら、パニックになってどうしたら良いかわからなくなってしまうかもしれません。
しかし、ここは落ち着いて、急激に高くなった原因を探ってみましょう。
ガス代が急激に高くなる原因
ガス代の請求額が急に高くなった場合、その原因として次のようなことが考えられます。
原料の輸入価額が急騰した
プロパンガス原料の輸入価額が急騰した場合、家庭のガス代も急騰するということがあります。
特に2022年以降は、ロシアと欧米との対立、液化天然ガス(LNG)の価格高騰、世界の「脱炭素」による需要増、円安の影響など、多くの要因が重なり、電気代と同様にガス代も高騰しています。
原料の輸入価額高騰が原因の場合は、基本料金や1m3あたりの料金が高くなっているはずなので、請求書の内容をよく確認してみましょう。
使用量が増えた
まずは請求書に記載してあるガス使用量をチェックしてください。
ガスを料理のみに使用する場合は、それほどの変動はありませんが、お風呂や湯沸かし器などにも使用している場合は、季節の変わり目などに急激にガス使用量が増えます。
秋から冬になる時期には、冷たい水からお風呂を沸かしたり、お湯で洗い物をしたりするだけでも、ガスの消費量が増えます。
または、家族の誰かがシャワーを多めに使うようになったとか、湯沸かし器の湯を出しっぱなしにしてしまったという場合も使用量が増えてガス代が急騰します。
どこかでガス漏れしている
あまり考えたくはありませんが、ガスの配管やガス器具のどこかでガス漏れが発生している場合も、ガス料金が急激に上がります。
まずはガスメーターを確認してください。マイコンメーターの場合は、どこかにガス漏れがある場合は自動でガスを遮断し、ランプが点滅します。
または屋内に設置したガス漏れ警報器が鳴ったりランプが付いた場合、ガス特有の臭いがする場合なども、すぐに換気をするとともに契約しているガス会社に連絡しましょう。
建物のどこかに漏れたガスが溜まっている場合、何かの拍子に引火することがあるので危険です。
また、ガスメーターが古いタイプのものだったり、破損している場合は、ガス会社に連絡して交換してもらいましょう。
検針のミス
まれに起こるのが、検針ミスによるガス代高騰です。
ガスの検針は、検針員さんが訪問してガスメーターの数字を読み取り、使用量を記録しますが、人間が行うことなので間違うこともあります。
検針票に記入されている数字が明らかにおかしい場合は、ガスメーターの数字を確認してみてください。
桁が違っていたり、あまりにも異常な数字が記入されている場合は、ガス会社に連絡し確認してもらいましょう。
検針ミスなら、請求額も訂正してもらうことができます。
請求額の重複
ガス料金の支払いが口座振替でない場合、請求額が重複してしまうことがあります。
うっかりして先月分のガス代を支払ってなかった場合や、支払った時期と請求時期が重なって支払いの反映が遅れた場合など、2ヶ月分のガス料金の請求が一度に来るということもあります。
ガス会社に連絡を取り、支払い状況などを確認してみましょう。
ガス機器を新しく購入した
ガス機器を新しく購入したり、買い換えた場合も、ガス代の請求額が急騰することがあります。
ガスコンロやガス給湯器、ガスファンヒーターなど、機器によっては大型のものや性能の良いものほどガスの使用量が多くなりがちです。
また、給湯器やガスファンヒーターを交換したり新しく設置した場合、その費用を基本料金に上乗せして支払うという方法を取っているガス会社もあります。
ガス機器を購入したり交換した場合は、請求明細や契約内容を良く確認しましょう。
プロパンガス会社の詐欺
プロパンガス会社を変更して新規契約した場合、最初はガス代が安くても、一定期間後に急激に上がる場合があります。
プロパンガスは自由に料金を決められる「自由料金制」のため、ガス料金は会社によってまちまちです。
利用者からすれば、少しでも料金の安いほうが良いものの、詐欺まがいの業者もあるので、安さにつられて安易にガス会社を変更せず、よく調べてからにしましょう。