一般住宅やオフィス・店舗などで、蛍光灯からLEDに変えるところが増えています。
蛍光灯とLEDの電気代はどちらが安いかと言えば、LEDのほうが消費電力が少なく、電気代は蛍光灯の約2分の1から3分の1になります。
また、一般に蛍光灯の寿命は6,000時間から13,000時間ですが、LEDのほうは40,000時間とされており、一度設置すれば交換する手間が省けるというメリットもあります。
蛍光灯の特徴
蛍光灯には、次のような特徴があります。
- 広い範囲を明るく照らすことができる
- 手頃な価格なので、コストを抑えられる
- LEDに比べて軽い
- 点灯始動時に最も負荷がかかる
- 寿命は一般的に6,000時間~13,000時間で、LEDよりは短い
- 色温度によって「昼光色」「昼白色」「白色」「温白色」「電球色」に分けられる
- 光に紫外線が含まれているため、虫が寄って来やすい
- 形状は「直管蛍光灯」「丸型蛍光灯」「電球型蛍光灯」の3種類がある
LEDの特徴
LEDには、次のような特徴があります。
- 寿命は一般的に約40,000時間と長寿命
- 室内でも屋外でも利用できる
- 消費電力が少なく水銀を使用していないため環境への負荷が少ない
- 紫外線が含まれていないので、虫が寄ってこない
- 衣類や食品、展示物などの色あせや劣化を防ぐことができる
- 直流電流を使用するため「チラつき」がない
- 点灯消灯を繰り返しても寿命に影響がない
- 極寒地でも一定の明るさを保つことができる
- 点灯中の放熱量が少ない
- 安定器が不要で、器具の小型化が容易
- 直下に光束が集中する
- 蛍光灯に比べ、価格が高い
蛍光灯とLEDの電気代
電気代は、以下の計算式で求めることができます。
消費電力(W)÷1000×1日の使用時間(時間)×1kWhあたりの電力量料金=電気代
例)シーリングライトの蛍光灯を85Wとし、同程度の明るさであるLEDライトを30Wとした場合
1kwhあたりの電力量料金を単価27円と仮定して計算すると、以下のようになります。
蛍光灯
消費電力(85W)÷1000×1日の使用時間(1時間)×1kWhあたりの電力量料金(27円)=電気代(約2.3円)
LEDライト
消費電力(30W)÷1000×1日の使用時間(1時間)×1kWhあたりの電力量料金(27円)=電気代(約0.8円)
それぞれのシーリングライトを10時間使った場合の電気代は、
蛍光灯:2.3円×10=23円
LEDライト:0.8円×10=8円
1日10時間点灯し、1年間使用した場合は
蛍光灯:23円×365=8,395円
LEDライト:8円×365=2,920円
以上のように、LEDライトは蛍光灯の約3分の1の電気代になります。
蛍光灯からLEDに変えるには?
電球型蛍光灯をLED電球に交換する場合は、使用する器具の口金、ワット数、密閉形かどうかを確認した上で、サイズが合えば、簡単に取り付けることができます。
しかし、「直管蛍光灯」や「丸型蛍光灯」をLEDに変える場合は、照明器具そのものをLED専用のものへと変える必要があるため、注意が必要です。
照明器具の交換は自分でできるものと、安定器への配線をバイパスするなどの工事が必要になるものがあるので、心配な方は電気工事店など専門の業者に依頼するようにしましょう。