空気が乾燥する季節は静電気が発生しやすくなりますが、まれに静電気によってパソコンが故障することがあるので、注意する必要があります。
静電気は電気の一種なので、落雷の時と同じようにパソコン内部の精密部品に影響を与える可能性があるからです。
体に静電気が溜まっている状態でパソコンの電源ボタンやキーボードを押したり、マウスを操作したり、USB機器に接続したりしたりすると、その瞬間にパソコンに静電気が放電され、誤作動を起こしたり故障の原因になることがあります。
パソコンの静電気対策
静電気によるパソコンの故障を防ぐために、次のような点に注意しましょう。
帯電しやすい素材の上にパソコンを置かない
静電気は、素材の異なる物質同士が接触した場合の摩擦によって発生します。
帯電しやすい(静電気を溜めやすい)カーペットやシート、毛布などの上にパソコンを置かないようにしましょう。
「静電気防止デスクマット」というものが市販されているので、この上にパソコンを置くと安心です。
パソコンに触れる前に壁や机に触れる
パソコンに触れる前に、体に溜まった静電気を放電(除去)しておく方法もおすすめです。
手のひら全体で壁や木製の机、革製品などに触れると、ビリッとしたショックを感じることなく、静電気を除去することができます。
パソコンに触れる機会が多い方は、無意識にできるようにしておくと安心です。
室内の湿度を適正に保つ
静電気は、空気が乾燥して湿度が低い時ほど、発生しやすくなります。
長時間、同じ部屋でパソコン作業をする方は、加湿器などを使用して適正な湿度を保つようにしましょう。
一般家庭では、室内湿度を50%~60%くらいに加湿するのが理想的です。
化繊素材の衣類を避ける
パソコン作業を日課としている方は、できるだけ化繊素材の衣類を避けることにより、静電気の発生を減らすことができます。
ポリエステルやアクリルなどはマイナスに帯電しやすく、ナイロンやウールはプラスに帯電しやすい性質があります。このような素材の衣類を組み合わせて着用すると、静電気が起こりやすくなります。
綿やシルクなどの天然素材は、静電気が発生しにくいので、おすすめです。
手を湿らせる
静電気は、乾燥している状態で発生しやすいという特徴があります。
パソコンの横に、湿らせた布やウエットティッシュなどを置いておき、手を湿らせてから電源などを入れるようにすると、静電気の発生を減らすことができます。
銀行のATM操作時に、静電気が原因で誤作動を起こすことがありますが、このような場合も手を湿らせておくか、手にハンドクリームなどを塗っておくと回避することができます。
ホコリが溜まらないようにする
ホコリの多い環境にパソコンを置いておくと、パソコン内部にもホコリが溜まり、静電気が発生しやすくなります。
パソコン本体およびパソコンの周囲は、ホコリが溜まらないように、掃除機や粘着クリーナーなどで常にきれいにしておきましょう。
ホコリが溜まりやすいキーボードの掃除には、「スライムクリーナー」がおすすめです。
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静電気除去マウスパッドを使用する
色々な静電気対策を知っていても、つい忘れてしまったり、おっくうになってしまうという方は、「静電気除去マウスパッド」を使用するのもおすすめです。
完全に静電気を防止できるわけではありませんが、マウスパッドに触れることにより、体に溜まった静電気を逃がすことができます。
また、静電気によるチャタリング対策としてもおすすめです。
静電気除去マウスパッドは、アマゾンや楽天市場で、各種取り扱っています。
キーボードのキーを1回押しただけで同じ文字が何文字も入力されたり、マウスのシングルクリックが、意図せずダブルクリックとして入力されてしまうという現象を指します。