豪雨災害から身を守るための大雨への備え

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自然災害が多発する日本では、台風や前線の停滞が大雨をもたらし、洪水や土砂災害などを引き起こすことがあります。

この豪雨災害から身を守るためには、普段から備えをしておくとともに、情報収集をしっかりと行うことが大切です。

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大雨への備え

大雨の被害は、梅雨前線や秋雨前線が日本付近に停滞している時や、台風の接近・上陸時に発生しやすくなっていますが、近年では季節を問わず発生する可能性が高くなっています。

時期ではないから・・・と、油断することなく普段から豪雨災害への備えをしっかりしておきましょう。

日頃の大雨への備え

市町村が公開しているハザードマップで、水害が発生する危険のある箇所や、避難場所を確認しておく。

弱い雨のときに、雨どいや排水口など、水の流れを確認しておく。

側溝、排水路をチェックし、ゴミや枯れ葉などが詰まっていたら取り除いておく。

停電に備えて、懐中電灯や携帯ラジオを用意しておく。

断水に備えてペットボトル入りの飲料水を常備しておく。

救急薬品や非常用食品など、避難時に備えて非常用持ち出し袋を常備しておく。

大雨に関する情報収集をいつでもできるようにしておく。

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大雨が近づいて来たら

気象情報を確認し、大雨が近づいていることがわかったら、次のような事を参考に、早め早めに備えておきましょう。

日頃の備えの再チェック

市町村が公開しているハザードマップをもう一度確認し、危険な箇所と避難場所を把握しておく。

側溝、排水路にゴミや枯れ葉などが詰まっていたら、取り除いておく。

停電に備えて、懐中電灯や携帯ラジオをすぐわかる場所に用意しておく。

断水に備えてペットボトル入りの飲料水を確保しておく。

避難時に備えて、非常用持ち出し袋の中身を再チェックしておく。

雨雲の動きなど、大雨に関する最新の情報を入手する。

住宅浸水への備え

大雨が一定時間降り続いた時に心配なのは、住宅への浸水です。

浸水には、「床下浸水」と「床上浸水」とがありますが、一般に建物の床下(浸水深が50センチメートル以下)まで水が流入した状態を床下浸水と言い、建物の床上にまで流入し家財にまで影響を及ぼす状態を床上浸水と言っています。

床下浸水は、建物の基礎部分が傷むものの、水が引けば元の家屋に住むことができますが、床上浸水の場合は家具が水没したり、土砂や色々な物が流れ込んで来たりして、当分の間居住できなくなる可能性があります。

浸水への備えとしては、次のような方法があります。

貴重な家財は2階へ移動する

床上浸水の恐れがある場合、貴重な家財を可能な限り2階に移動しておきましょう。

大き目な家具類や重いものは厳しいかもしれませんが、1階よりは2階のほうが浸水のリスクが少ないため、家財の被害も少なくすることができます。

土のうを準備しておく

土のうは、布袋(土嚢袋)の中に土砂を詰めたもので、水害時の浸水対策や土木工事などに昔から用いられてきました。

土のうを玄関前や道路に面した門の入り口などに敷き詰めておくことにより、堤防の役割を果たすので、ある程度水の侵入を防ぐことができます。

土のうは、ホームセンターなどでも販売されていますが、自治体が無料配布していたり、住民が自由に利用できる「土のうステーション」を設置しているところもあるので、各自治体のホームページなどで確認しておきましょう。

吸水土のうを準備しておく

通常の土のうは、布袋や土砂を用意して中に詰めたり、運搬して積み上げるなど、時間と労力が必要となりますが、「吸水土のう」なら水に浸けるだけで土のうを作ることができます。

使用前は数百グラムの軽さなので保管もしやすく、いざという時には水に浸けるとわずか数分で吸水性ポリマーが膨らみ、通常の土のうと同じくらいのサイズになります。

吸水土のうはアマゾンや楽天市場などのネットショップでも各種販売されていますが、再利用できるものとできないものとがあるので、購入の際は詳細をよくご確認ください。

吸水土のう(アマゾン)

吸水土のう(楽天市場)

水のうを作っておく

土のうや吸水土のうの準備が間に合わなかった場合、家庭用ゴミ袋やレジ袋を利用して「水のう」を作っておくという方法もあります。

ゴミ袋やレジ袋は、破れにくくするために2枚重ねにし、袋の半分くらいまで水を入れ、空気を抜いて袋の口をしっかりと縛るだけで水のうが作れます。

出来上がった水のうは、キッチンやトイレ、洗面所、洗濯機などの排水口に置いておくと、水の逆流防止になります。
また、段ボールに水のうを入れ、玄関口などに並べて置くと、ある程度水の侵入を防ぐことができます。

止水板を設置しておく

止水板とは、建造物の出入口や水の侵入経路に止水目的で取り付ける板のことで、土木工事現場や建築工事現場などでよく使われます。

自治体によっては、「止水板設置工事助成制度」というのを設けているところもあるので、過去に浸水被害を受けた場所があれば、設置を検討してみましょう。

また、個人でも簡単に設置できる家庭用止水板は、ネット通販で購入することもできます。

その他の浸水防止グッズを用意しておく

少しでも水の侵入を防いで被害を小さくするために、ドアや窓の隙間などに「止水テープ(または防水テープやアルミテープなど)」を貼っておくという方法もあります。

その他、「水防シート」、「止水プレート」、「浸水シャッター」、「ボックスウォール」など、さまざまな浸水防止グッズがホームセンターやネットショップなどで販売されているので、浸水の可能性がある場合は、必要に応じて用意しておきましょう。

浸水防止グッズ(アマゾン)

浸水防止グッズ(楽天市場)

 

自治体のホームページをチェックしておこう
多くの自治体のホームページでは、水害が発生する危険のある箇所や、避難場所を示したハザードマップが公開されているので、大雨の季節の前に確認しておきましょう。
また、「土のうステーション」の設置や「止水板設置工事助成制度」を設けるなど、各自治体により、さまざまな防災対策に取り組んでいるので、その内容についてもチェックしておきましょう。
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