地震はいつ発生するか予測することができません。必ずしも明るい昼間に発生するわけではなく、皆が寝静まった真夜中に発生することもあります。
夜中の寝ている時に地震が発生した場合、昼間に比べて気付くのが遅くなったり、咄嗟の判断力がにぶったりしがちです。
また、地震の規模が大きい場合は停電になる可能性があります。そうなると真っ暗闇の中で避難行動を取ることになりますが、まずは身を守ることを最優先しましょう。
寝ている時に地震が発生した場合の対処法
寝ている時に大きな地震が発生したら、次のようなことをヒントに対処してみてください。
布団をかぶる
突然、大きな揺れが来て動く余裕もない時は、布団を頭からすっぽりかぶり、うつぶせか横向きになって体を丸め、揺れがおさまるのを待ちます。
仰向けになるのは重いものが倒れてきたときに窒息する可能性があるので危険です。
身を伏せる
動く余裕があれば、布団をかぶったまま、あるいは枕やシーツで頭を保護したまま、ベッドや丈夫な家具の横などに体を丸めて身を伏せます。
本棚の近くは、本が落ちてくる可能性があるので避けてください。
明かりをつける
大きな揺れがおさまったら、最初に明かりをつけます。強い揺れが再び来たり、何かが落下してくることもあるので、頭部は枕やシーツなどで保護したままにしておきます。
停電で明かりがつかない場合は、スマートフォンやアイフォンの明かりを頼りに懐中電灯などを探しましょう。
しかし、地震以外にも、雷や台風の影響で停電になることもあるので、枕元には常に懐中電灯や非常用ランタンなどを置いておきましょう。
周囲の状況を確認する
大きな揺れがおさまり、明かりを確保したら部屋の中の状況を確認します。
ガラスやその他の危険物が散乱している可能性があるので、必ずスリッパなどを履いて移動しましょう。
家族の安全を確認する
家族に声をかけて無事と安全を確認します。
家族全員の安全を確認し、家屋の倒壊などの危険がない場合は、いつでも避難できる場所に移動し夜が明けるのを待ちましょう。
危険が迫っている場合は避難する
ラジオやスマートフォンで地震に関する情報を収集し、津波や川の氾濫、土砂崩れなどの危険がある場合は、家族で協力しながら速やかに避難してください。
周辺一帯が停電している場合は、懐中電灯を持参し倒壊した家屋やブロック塀、切れた電線、マンホールの蓋、道路の亀裂などに注意しながら慎重に行動してください。
また、避難途中に余震が起こる可能性もあるので、帽子やタオルなどで頭部はしっかりと保護するようにしてください。