ワイシャツの襟の汚れは黄色っぽい「黄ばみ」と黒っぽい「黒ずみ」とがあります。黄ばみは、首周りの汗や皮脂が酸化して汚れとなって残ってしまったものです。
黒ずみは、黄ばみの上にホコリや汚れが付着して黒っぽくなってしまったものですが、こうなると洗濯機で洗っただけではなかなか落ちません。
ワイシャツの襟の汚れを落とすには、まず繊維にからみついている皮脂を分解する必要があります。
ワイシャツの襟の汚れを落とすには?
ワイシャツの襟の汚れを落とすために、次のような方法をためしてみてください。
洗濯用固形石けんでこする
洗濯用の固形石けんを、水で濡らした襟汚れの部分にこすりつけ、その後は他の洗濯物と一緒に普通に洗濯機で洗います。
ちょっと黄ばんできた程度の、さほどしつこい汚れでなければ、きれいに落ちます。
襟・袖用の洗剤を使用する
ドラッグストアやスーパーなどで売っている「襟・袖用の洗剤」を、濡らしたシャツの汚れた部分に塗り、5分ほど放置します。
その後は他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗います。
襟・袖用の洗剤は、ネット通販からも購入することができます。
スティックのりを使用する
図画工作などで使われるスティックのりを、シャツの汚れている部分に塗り、いったん乾燥させます。
その後は普通に洗濯機で洗います。
のりに含まれている成分に脂汚れを分解する作用があるため、黄ばみ程度の汚れなら落とせます。
酸素系漂白剤を使用する
塩素系漂白剤に比べ、安全性の高い酸素系漂白剤でワイシャツの襟汚れを取ることができます。
バケツにぬるま湯と酸素系漂白剤少々を入れ、シャツをつけておきます。
数時間後、軽くすすいで洗濯機で洗うことにより、襟の黄ばみと黒ずみを落とすことができます。
酸素系漂白剤は、ネットからも購入することができます。
食器洗い用の中性洗剤を使用する
食器洗い用の中性洗剤には、もともと油(脂)を分解する作用があります。
ワイシャツの首周りの部分を軽く水で濡らし、うすめた食器用中性洗剤をスポンジなどにつけ、襟汚れの部分を生地が傷まない程度にこすり洗いします。
その後、洗剤を落としてから洗濯機で洗うと、軽い黄ばみと黒ずみ程度ならきれいに落ちます。
クレンジングオイルを使用する
女性がメイク落としに使用するクレンジングオイルにも油を分解する作用があるので、これを利用してワイシャツの襟の汚れを落とすことができます。
乾いたままのシャツの汚れの部分にクレンジングオイルを直接塗り、その後ぬるま湯でもみ洗いをします。その後クレンジングオイルを落としてから、通常通り洗濯機で洗います。
軽い黄ばみ、黒ずみならこれで落ちます。
重曹とクエン酸を使用する
アルカリ性の重曹と、酸性のクエン酸の中和反応を利用して汚れを落とす方法です。
重曹少々を水で溶かしてペースト状にし、使い古した歯ブラシなどで襟汚れの部分にこすりつけます。
その後、水で薄めたクエン酸(または食用酢)をスプレーするとシュワーと音を立てて汚れが分解されます。
あとは洗濯機で普通に洗濯します。多少、頑固な汚れでもこの方法ならよく落ちます。
セスキ炭酸ソーダを使用する
ドラッグストアや100円ショップなどで売られているセスキ炭酸ソーダを使用してワイシャツの襟の汚れを落とすこともできます。
500mlの水にセスキ炭酸ソーダ(小さじ1)を入れて混ぜたものを、スプレー容器に入れます。
ワイシャツの襟の汚れている部分に、直接スプレーして20分ほどおきます。
その後、軽くもんでから通常通り洗濯機で洗います。
【アマゾンより購入できるセスキ炭酸ソーダ】
重曹と酸素系漂白剤を使用する
上記の方法でも取れないしつこい汚れの場合は、重曹と酸素系漂白剤を使用してみてください。(手荒れを防ぐために、ゴム手袋を着用して行ってください。)
市販の重曹と酸素系漂白剤を1:1の割合で混ぜ、ぬるま湯でペースト状にし、襟の汚れている部分に塗りこみます。
その後、汚れた部分をアイロンのスチームまたはやかんの口から出る蒸気にあてます。(アイロンは直接布地に触れないように、少し浮かしてスチームを当てます。)
汚れがみるみる溶けて行くので、あとは洗濯機で普通に洗います。
この方法は、カレーやケチャップなどのシミ落としにも有効です。
クリーニング店に持って行き、プロに依頼しましょう。ワイシャツ一枚なら、200円から300円前後が相場なので、さほど高額にはなりません。目に見えない細かい汚れもきれいに落ち、アイロンがけが済んだ状態で戻って来ます。
料金は少し高くなりますが、最近は「宅配クリーニングサービス」を利用する人も増えているようです。