赤ちゃんの顔が赤い、おでこに手のひらを当てると熱い、なぜかぐずってばかりいる、そんな時は熱を測ってみましょう。
赤ちゃんは、苦しくても言葉で伝えることができないので、熱があるかどうかは大人が気付いてあげる必要があります。
赤ちゃんが熱を出したときの対処法
赤ちゃんが熱を出したときは、次のようなことを参考に対処してみてください。
他の症状を確認する
まずは落ち着いて他の症状がないか確認してみましょう。
顔や身体に発疹がないかどうか、目が充血していないか、鼻水が出ていないか、食欲はどうか、顔色はどうか、きげんはどうか、おしっこや便の回数・色に変化はないかなどをチェックしてみてください。
それにより、何の病気なのか、緊急性があるかどうかの判断をします。
熱を測って安静にする
赤ちゃんの発熱の多くは、何らかの病原菌が体内に侵入し、熱を出して病原菌を攻撃しているために起こります。
朝・昼・晩の3回は熱を測り、メモしておきましょう。
むやみに解熱剤は使わずに熱の上がり下がりを記録しつつ、赤ちゃんの体力が消耗しないように安静を保つのが基本です。
他の症状が見られず、水分も何とかとれるようであれば、多くの熱は2~3日で下がって来ます。
なお、高熱がある場合は入浴は控え、少し元気が出てきたら体の汗を流す程度に、短時間で済ますようにしましょう。
部屋の環境を整える
熱があるのに手足が冷たく寒そうに震えているときがありますが、これは発熱初期に見られる症状です。
部屋を暖かくし、毛布をかけたり、湯たんぽを使用したりして赤ちゃんの体が冷えないようにしてください。
熱が上がりきったときは顔が赤くなり、暑さで苦しそうな表情をしますが、この場合は少し薄着にして赤ちゃんを楽にしてあげましょう。
汗をたくさんかくので、身体を冷やさないためにも下着はこまめに取替えましょう。
また、部屋の湿度は60~65%程度に保ち、時々窓を開けて換気をすることも大切です。
水分補給を続ける
赤ちゃんが熱を出している間、必ず水分補給は続けてください。
体からどんどん熱が奪われ、汗も大量にかくので脱水症状を起こしやすくなるからです。
母乳やミルク、スープなどが飲めれば栄養補給も兼ねて飲ませてあげましょう。また、湯冷ましや麦茶、イオン飲料などもおすすめです。
少しずつ栄養補給を!
体の熱を上げ、病原菌と闘っている赤ちゃんは、体力も消耗しがちです。
できる限り母乳やミルクを飲ませ、離乳食期の赤ちゃんには、消化が良く栄養のあるものを少しずつでも食べさせてあげましょう。
栄養が十分に摂れるようになれば、回復も早くなります。
病院に連れて行く
3日以上たっても熱が下がらなかったり、一度下がった熱が再び上がってきたり、発疹や下痢、嘔吐などの症状が見られる場合は、病院へ連れて行き診察を受けましょう。
水分や母乳、ミルクも飲まずぐったりとしている場合や、嘔吐・下痢が激しく血便が出る、おしっこが出ないなどの症状がある場合は大至急病院へ。
また、顔色が青ざめて呼吸が苦しそうだったり、呼びかけても何の反応もなく意識がない、熱性けいれんが5分以上続いているという場合は救急車を呼んでください。
薬を飲ませる
赤ちゃんの発熱は、病気を治そうとする体の自然な防衛反応です。
むやむに解熱剤などを使用して熱を下げてしまうとかえって症状が悪化してしまうこともあるので、薬を飲ませる場合は病院の指示に従ってください。
赤ちゃん用の薬は、多くの場合甘い味のついたシロップになっていますが、スポイトや哺乳瓶などを使って飲ませるようにすると、いやがらずに飲みます。
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