家庭でかかる光熱費のうち、電気代に次いで多いのがガス代です。
しかし、キッチンでのガスの使い方をちょっと見直すだけでも、ガス代を節約することができます。
1日だけではわずかな金額の節約にしかなりませんが、年間に換算すると、かなりのガス料金の節約になります。
キッチンでのガス代節約テクニック
キッチンでガスを使用するときは、次のようなことを心がけてみてください。
鍋やフライパンの蓋をする
鍋やフライパンで調理をする場合、焦げ付きやふきこぼれの心配がない場合は、蓋をするようにするとガスの消費量を約2割ほど減らすことができます。
ただし、蓋のサイズが合わないと十分な効果が得られないので、鍋やフライパンを購入する時は蓋付きのものを選ぶようにしましょう。
煮物などは落し蓋をすることにより、熱を逃がしにくくなるので調理時間を短くすることができます。落し蓋がない場合は、アルミホイルなどで代用できます。
ガスの炎は中火にして使う
強火で鍋底ややかんの底からガスの炎がはみ出すと、その部分は熱が伝わらないので無駄になります。
逆に弱火にすると温まるまでに時間がかかり、結果としてガスの使用量が増えます。
通常の調理なら、鍋底から炎がはみ出さない程度の中火で使ったほうが、ガス代の節約になります。
ガスは何度もつけたり消したりしない
ガスコンロに火をつける時はガスが一気に出てくるので、むしろ調理中よりも多くのガスを消費します。
複数の料理を作る場合、調理中に何度も火をつけたり消したりすると、それだけガス代もかかってしまいます。
次に火にかけるものをあらかじめ用意しておき、なるべくガスを消したりつけたりしないで料理をする事により、ガス代を節約することができます。
鍋ややかんは大きめのものを使う
鍋ややかんは、底が平らで大きめのもののほうが、熱効率が良いため温めるまでの時間を短縮できます。
少量の食材に熱を通すときなどは、小さめの鍋を選びがちですが、鍋の底からガスの炎がはみ出さない程度の大きめの鍋を使用することにより、ガス代を節約することができます。
ごく少量の野菜などに熱を通すときは、電子レンジを利用するのもおすすめです。
鍋底の水分は拭き取ってから火にかける
鍋やフライパン、やかんなどの底に水が付いて濡れている場合は、拭き取ってから火にかけるようにすると、ガス代節約につながります。
ふきんなどを用意しておき、鍋やフライパンをガス台にのせる前に水分を拭き取る習慣をつけておきましょう。
余熱を利用する
煮たり蒸したり、湯がいたりする料理の殆どは、余熱料理が可能です。
余熱料理とは、ガスコンロと鍋の余熱を利用して調理をするというもので、早めに火を止めたら蓋をしてそのままコンロに置いておきます。
特に乾麺やパスタ、煮物、ゆで卵などは、余熱を利用した調理法に変えて行くだけで、ガス代節約になります。
時間のかかる煮物は保温料理にする
時間をかけてコトコトと煮込むタイプの料理は、それだけガスも消費しますが、保温料理をすることによりガスの消費量を減らすことができます。
沸騰させた鍋にきっちりと蓋をし、火からおろして新聞紙で包み、その上からバスタオルで包みます。そのまま1時間ほど放置しておくと、食材が柔らかくなります。
好みの柔らかさになっていない場合は、食べる直前に火にかけて調整してください。
圧力鍋を利用する
なかなか火が通りにくい料理は、圧力鍋を利用すると短時間で柔らかく仕上がります。
特に豚の角煮やカレー、シチュー、おでん、煮豆、玄米などは圧力鍋で調理することにより、ガス代の節約につながります。
石油ストーブを料理に利用する
石油ストーブの上にやかんをのせて湯を沸かすことはよくやりますが、鍋ごとのせて煮込み料理を作ったり、冷たくなった料理を温めたりすることもできます。
寒い季節には、石油ストーブを上手に利用することにより、かなりのガス代節約になります。