「体が熱い、めまいがして気分が悪い、もしかして熱中症かも・・・」と思ったら、どうしたら良いかをまとめました。
ただし、ここでご紹介しているのは、熱中症の中でもごく軽い初期症状の場合の応急処置法です。激しい頭痛や吐き気・嘔吐などがある場合は、すぐに家族や周囲の人を呼んで助けを求めてください。
熱中症の初期症状とは?
熱中症の初期症状とは、次のような症状を指します。
- 顔が赤くなる
- 唇がしびれる
- 汗が大量に出る
- 気分が悪くなる
- 生あくびが出る
- 手足がしびれる
- 頭がぼんやりする
- めまい、立ちくらみがする
- 呼吸回数が増える
- 筋肉痛がある
- 筋肉の硬直(こむら返り)がある
- 顔面蒼白になる
熱中症になったらすること
熱中症が疑われる場合、自分でできる応急処置として次のような方法があります。
涼しい場所に移動する
「熱中症かも知れない」と思ったら、まずは涼しい場所に移動しましょう。
クーラーの効いた室内や車内、屋外であれば風通しのよい木陰や建物の陰などです。
衣服をゆるめる
上着を脱ぎ、ベルトやネクタイをはずします。靴下もできれば脱いでください。
また、体を締め付けているような下着はゆるめて風通しを良くし、体から熱を放出させるようにします。
体を冷やす
熱中症を悪化させないためには、一刻も早く上がり過ぎた体温を下げる必要があります。
冷たい水で濡らしたタオルや保冷剤などを、手足、首の周り、脇の下、足の付け根部分など、皮膚に近く太い血管のある場所に当てて体を冷やします。
自宅にいる場合は、扇風機の風を当てたり、シャワーで冷たい水を体にかけて体温を少しずつ下げます。
屋外にいる場合は、自販機で購入した缶やペットボトル入りの冷たい飲み物をハンカチに包んで体に当てたり、うちわや書類、衣類などを使ってあおぎ、風を送って冷やします。
水分・塩分を補給する
大量の汗で失われた水分と塩分を少しずつ補給します。
スポーツドリンクや経口補水液などが最適ですが、1リットルの水に約2g(ひとつまみ程度)の塩を加えたものでもOKです。
この時、少量の糖分(角砂糖数個分)を一緒に溶かして飲むようにすると、腸管での水分吸収が促進されます。
塩分と糖分を含んだ熱中症対策用の飴やタブレットが市販されているので、用意しておくのもいざという時に役立ちます。
回復した後は
体温が平熱に戻り、気分が良くなっても、すぐに動き始めないでください。
体内のバランスがすっかり元通りになるまでは、頭痛やだるさといった症状が数日間残ることがあります。
回復した後でも大事をとって病院を受診し、しばらくは安静にして過ごしましょう。