風邪をひいたり、のどを使いすぎたり、空気の乾燥などの影響でのどが痛むときがあります。
のどの痛みは、のど粘膜が腫れたり細菌やウィルスが付着して炎症を起こしていることが原因で生じますが、痛みがひどくなると声を出したり水を飲んだり食事をするのもつらくなります。
特に、食事がつらくなって体に必要な栄養が摂れなくなると、免疫力が落ちてさらにのどの炎症が悪化することがあるので、早めに対処するようにしましょう。
のどが痛いときの対処法
のどが痛くてつらい時は、次のような方法で対処してみてください。
鼻呼吸をする
のどが痛いときに口呼吸をすると、乾燥した空気がのどを通るので、細菌が繁殖しやすくなり、痛みがひどくなりがちです。
鼻呼吸をすれば、適度に保湿された空気がのどに送られるので、痛む部分を刺激しないで済み、細菌の繁殖も防ぐことができます。
また、口呼吸では細菌が侵入しやすくなりますが、鼻呼吸なら新たな細菌の侵入を防ぐことができます。
のどを温める
外側からのどを温めると、痛みが和らいできます。
血行が良くなって、のどの内側の粘膜が修復され、細菌の繁殖も抑えることができるからです。
のどが痛むときは、マフラーやネックウォーマー、タオルなどでのどを温めるようにしましょう。
就寝中ものどに柔らかいタオルなどを巻いて寝ると痛みが和らぎ、回復が早まります。
のど飴をなめる
のどが乾燥していると細菌が繁殖しやすくなり、粘膜が腫れて痛みが出てきます。
のど飴をなめると、唾液が出て乾燥していたのどに潤いを与えることができるので、痛みも軽くなってきます。
メンソールやユーカリなどを成分としたのど飴も有効ですが、ハチミツの含まれたのど飴は殺菌作用もあるので、のどの炎症を軽減することができます。
大根のハチミツ漬けを飲む
大根には消炎作用があり、ハチミツには殺菌作用があるので、大根のハチミツ漬けを作り、その汁をお湯や紅茶で割って飲むと、のどの腫れが和らぎ痛みも徐々に引いてきます。
作り方は簡単で、サイコロ状に切った大根を煮沸消毒したビンに入れ、そこにハチミツをそそぎ、数時間~1日置くだけです。
汁ばかりでなく、大根も食べられます。
マスクでのどの乾燥を防ぐ
マスクは、のどの乾燥を防ぐとともに、外部からの細菌の侵入を防ぐ効果があります。
また、自分の吐く息でのどを潤すことができるため、のどの痛みも和らいできます。
のどが痛む間、食事のとき以外はマスクを着用すると、回復も早まります。特に就寝中もマスクをつけたままにすると、より効果的です。
マシュマロを食べる
3、4個ほど、マシュマロを食べると、のどの痛みが和らいできます。
マシュマロは、ゼラチンという成分で作られていますが、このゼラチンが、腫れて炎症を起こしている部分を柔らかく覆ってくれるためと考えられています。
お茶を飲む
緑茶、紅茶、黒茶、ハーブティーなどのお茶には、免疫力を高めて細菌の繁殖を防ぐ働きがあります。
このような温かいお茶にハチミツやショウガのすりおろしなどを入れて飲むと、さらに殺菌効果が高まり、のどの痛みを軽減させます。
のどスプレーを使用する
市販ののどスプレーには、殺菌作用と荒れた粘膜を修復する成分が入っており、のどの痛み軽減にも役立ちます。
のどスプレーには、メーカーによりいくつかの種類がありますが、内容成分をよくチェックし、刺激と副作用が少ないものを選びましょう。
市販の薬を飲む
色々な対処法をためしてみても、なかなかのどの痛みが治まらないときは、ドラッグストアやコンビニなどに置いてある市販薬を利用するのもひとつの方法です。
ペラックT錠、エスタックイブなどの商品名で販売されています。
それでも、のどの痛みが長引いたり悪化するようなら、ためらわずに耳鼻咽喉科を受診しましょう。