下痢になると本当につらいですね。お腹は痛むし、何度もトイレに駆け込まなければならないし、学校や仕事どころではありません。
急性の下痢の場合は次のような方法をヒントに、早めに治しましょう。なお、あまりにも症状がひどかったり、慢性化した下痢は原因を調べるためにも病院で検査を受けてください。
下痢を改善するには?
下痢を改善する方法として、次のようなことがあげられます。
安静にして水分補給をする
下痢のほとんどは2~3日で自然に回復するため、出るものは出し、安静にしているのが一番です。しかし、体内の水分が急激に失われるため、少しずつでも水分補給をしなければなりません。
冷たい飲み物や熱すぎる飲み物は、胃腸を刺激して下痢を悪化させることもあるので、体温くらいに冷ました湯冷ましがベストです。
こまめに水分補給をし、自然に回復するのを待ちましょう。
りんごのすりおろしを食べる
食欲がない時でも食べられるのがりんごです。
りんごには、食物の消化・吸収を助け、便の硬さを調整する働きのあるカリウムやペクチンが豊富に含まれています。
下痢の時にりんごのすりおろしを食べると栄養補給にもなり、下痢の回復がはやくなります。
紅茶を飲む
紅茶に含まれるタンニンには、腸内の腐敗を防ぐ働きがあるほか、腸の粘膜を保護し便の余分な水分を吸着して調節する作用もあります。
下痢の時に温かい紅茶を飲むと、お腹も温まりつらい症状が和らぎます。
梅干を食べる
梅には強力な殺菌作用・解毒作用・整腸作用があります。
特に食あたりや細菌・ウィルスが原因の下痢の回復に、梅干を食べるのは効果的です。
柔らかくつぶした梅干をおかゆに入れて食べたり、お茶に入れて飲んでみましょう。また、梅肉エキスも同様な効果が期待できます。
お腹を温める
下痢の時は、一般にお腹を冷やすと悪化します。
冷えが原因で下痢になることもあるくらいなので、特に冬は腹巻や使い捨てカイロなどで腹部を温めるようにすると回復が早まります。
整腸剤を飲む
下痢になると、腸の粘膜が荒れたり、腸内の水分バランスが崩れたりします。
市販の整腸剤を飲むことにより、弱った胃腸の働きを助けることができるので、下痢の回復にも役立ちます。
下痢止めの薬を飲む
食あたりやその他の感染症による下痢の場合は、早期に下痢止めの薬を飲むとかえって悪化する可能性がありますが、それ以外の下痢の場合は、市販の下痢止めの薬を飲むことにより回復につなげることができます。
ただし、服用に関しては規定の量を守り、常用は避けるようにしましょう。
ネットから購入できる下痢止め薬もあります。
※下痢の症状がひどい時や原因不明の下痢がいつまでも続く場合は、重大な病気が隠れていることもあるので、安心するためにも病院で詳しい検査を受けましょう。
慢性の下痢を改善するには、発酵食品がおすすめです。
納豆や味噌、しょう油、ヨーグルトなどの発酵食品には、腸内の環境を整える働きがあり、下痢の症状を抑えます。
また、乳酸菌や納豆菌、ラクトフェリンなどのサプリメントは、腸内の悪玉菌と善玉菌のバランスを整え、下痢を起こしにくい環境へと変えることができます。