何日か赤ちゃんのウンチが出なかったり、出ても硬い場合は便秘の可能性があります。
赤ちゃんは、多少ウンチが硬くなっても、排便の間隔が空いてしまっても、機嫌が良く食欲もあるならさほど心配ありません。
便秘が疑われるようなら、赤ちゃんの様子を見ながら家庭でできる便秘の改善対策をやってみましょう。
ただし、食欲もなく元気がない場合は、ためらわずに小児科を受診して医師の指示に従ってください。
家庭で出来る赤ちゃんの便秘改善法
家庭での赤ちゃんの便秘改善法として、次のようなことが挙げられます。
赤ちゃんのおなかをマッサージする
赤ちゃんの便秘を治す方法として、最も一般的な方法がおなかのマッサージです。
おへそを中心に手のひら全体で「の」の字を書くようにやさしくマッサージします。お風呂に入れた時に、石けんをつけて身体を洗いながらおなかをマッサージするのも効果的です。
この方法は、すぐに便秘を解消できるというわけではありませんが、腸を刺激することにより、ぜん動運動を活発にし、排便を促します。
砂糖水や果汁を飲ませる
砂糖水や柑橘類の果汁は、硬くなったウンチを柔らかくしたり、腸の運動を活発にする働きがあります。
湯冷ましで溶かした5%の砂糖水を、哺乳瓶で1日1回ずつ飲ませてみてください。
離乳食の近い赤ちゃんなら、みかんを絞ったものや、オレンジジュース、プルーン果汁などを飲ませるのも効果的です。
また、水分不足も便秘の原因になるので、白湯(さゆ)や麦茶などを意識して飲ませるようにしましょう。
脚や股関節を動かす運動をする
大人の場合、運動をすることにより腸の動きが刺激され、便秘が改善することがありますが、赤ちゃんの場合も同じです。
オムツを替えるときなど、赤ちゃんの両脚を持って円を描くように動かしたり、膝を持って股関節を動かす運動をしてみましょう。
即効性のある方法ではありませんが、徐々に便秘が改善してきます。
綿棒で肛門を刺激する
おなかのマッサージや、砂糖水などで改善できなかった場合におすすめの方法です。
綿棒にベビーオイルやオリーブオイルなどをつけて、肛門のあたりを軽くつついてみてください。
これで出ない場合は、オイルをつけた綿棒のふくらんでいる部分を肛門にゆっくりと入れたり出したりしてみてください。
肛門を刺激することにより、すぐにいきんでウンチが出ることもありますが、何時間かのちに出る場合もあります。
オリゴ糖を飲ませる
オリゴ糖は母乳にも含まれている成分ですが、腸の中のビフィズス菌を増やし、消化を促進するという働きがあるため、おだやかに便秘を改善します。
粉末状やシロップ状のものが市販されており、ミルクやお茶、湯冷ましなどに溶かして赤ちゃんに飲ませることができます。
赤ちゃんの便秘改善におすすめのオリゴ糖はこちらです。
便秘薬を使用する
赤ちゃんに薬はなるべく使いたくありませんが、便秘が長引き苦しそうな場合は、安全性の高い便秘薬を使用するのもひとつの方法です。
市販されている「マルツエキス」は、麦芽糖の発酵作用により腸のぜん動運動を促進するもので、ゆるやかに便秘を改善します。
マルツエキスは、アマゾンなどのネット通販からも購入できます。
その他「モニラック」、「ラキソベロン」、「マグネシウム」などがありますが、このような便秘薬は医師の指導のもとに使用するようにしてください。
浣腸をする
色々な方法をためしても改善しない場合は、医師に相談の上、「グリセリン浣腸」を行ってみてください。
グリセリン浣腸は、腸に液体を入れ直腸をふくらませることにより、便意を誘発するという方法です。
赤ちゃんの場合、浣腸液の量は大人よりも少なめにします。