便秘は赤ちゃんにとって不快であるばかりではなく、重症化すると命にかかわることもあります。ところが、赤ちゃんは苦しくても言葉で伝えることができません。
便秘であるかどうかは、大人が赤ちゃんの様子をよく観察して判断してあげる必要があります。
赤ちゃんの便秘を見分ける方法
赤ちゃんが便秘であるかどうかを見分けるために、次のようなことをポイントにチェックしてみてください。
赤ちゃんのウンチをチェック
赤ちゃんのウンチは、健康のバロメーターと良く言われますが、オムツを替えるときには必ずウンチの状態を確認しましょう。
ウンチが出ない期間が長くなったり、ウンチが出ても硬くコロコロしていて量が少ないようであれば、便秘が疑われます。
また、便秘になると赤ちゃんはウンチを出そうとして、顔を真っ赤にして一生懸命いきむことがあります。
おなかを触ってみる
空腹時の赤ちゃんのおなかを手のひらで触ってみてください。
かたく張っているようなら、便秘の可能性があります。
さらに便秘が続いておなかの張りが強くなって来ると、気持ち悪くなり吐いてしまうこともあります。
肛門の周りをチェック
肛門やその周辺を良くチェックしてみましょう。
便秘になると便がかたくなるため、肛門に亀裂が入って出血したり、肛門の周辺がただれることがあります。
ウンチを出すときに痛みがあるので、排便をいやがり、ますます便秘が悪化してしまうことがあります。
食欲があるかどうかをチェック
便秘が悪化すると、ウンチがおなかに溜まっている不快感から、食欲がなくなる場合があります。
他に異常が見られないにもかかわらず授乳回数やミルクの量が減って来たり、離乳食の量が減って来た場合は便秘の可能性もあります。
赤ちゃんの機嫌はどうか
おなかにウンチが溜まって気持ち悪かったり、おなかが張って苦しかったりする場合は、赤ちゃんの機嫌も自然に悪くなります。
病気でもないのに赤ちゃんの機嫌が悪かったり、泣いてばかりいる場合は、便秘も疑ってみてください。
赤ちゃんは腸の働きがまだ不完全なため便秘になりやすく、1日か2日ウンチが出ないということはよくあります。
便秘でも、食欲があって元気なら心配ありませんが、なかなか改善しなかったり、熱や嘔吐があったり、硬いウンチの影響で肛門周りの出血がひどい場合は、病院の小児科を受診しましょう。