お風呂(浴室)は温度、湿度ともに高く、石けんカスや人の垢、毛髪など栄養源となるものが豊富にあるため、カビにとっては絶好の繁殖場所になっています。
お風呂のカビを防ぐには、「温度を低くする・乾燥させる・栄養源を絶つ」の3原則を中心に対策を立ててみましょう。
お風呂のカビを防ぐ方法
お風呂のカビを防ぐために、日頃から次のようなことを心がけてみてください。
石けんカスや毛髪を洗い流しておく
身体を洗ったり、シャンプーをした後は、石けんカスや毛髪、垢などは、そのままにしておくとカビの栄養源になってしまいます。
浴室の壁や床、浴槽の側面などに飛び散った石けんカスや泡などが残らないように水できれいに洗い流しておくことにより、カビの増殖を防ぐことができます。
入浴後に冷水をかけておく
最後に入浴した人は、浴槽のふたをしっかり閉めたあとに冷水シャワーなどで、浴室全体に水をかけておきましょう。
浴室内の温度が下がり、湯気が消えてカビの発生を防ぐことができます。さらに温度が下がった頃に水分を拭きとっておくと完璧です。
酢水スプレーをかけておく
酢を水で10倍くらいに薄めたものを作っておき、スプレー容器に入れてお風呂のカビが発生しそうな場所にスプレーしておきましょう。
酢には殺菌効果があるほか、カビの栄養源となる石けんカスや水垢などを溶かす働きがあるので、カビ予防になります。
ただし、カビ取りに使用する酢は安価な合成酢のほうがより効果的です。高価な穀物酢は、かえってカビの栄養源になってしまい、逆効果になることがあるからです。
浴室の水滴を拭きとっておく
入浴後やお風呂の掃除をした後はもちろん、それ以外でも浴室の壁や鏡、浴槽周りに水滴がついていたら乾いた布やタオルなどで拭きとっておきましょう。
常に湿気のない状態にしておくことにより、カビの発生を防ぐことができます。
換気をよくする
浴室に湿気がたまったままにしておくと、カビが増殖します。
雨が降っていない日はできる限り窓を開けて空気を入れ替えましょう。
雨の日や窓がない場合は、換気扇を回したり、除湿機を使用するのも効果的です。
タイルの目地にロウを塗っておく
タイル目地にカビが発生すると、なかなか取れません。
タイルの目地には、細かい凹凸があって吸水性がある為、浴室の中でも特にカビが発生しやすい場所となっています。
この目地の部分にロウを塗っておくと、凹凸を平らにし水をはじくので、カビの発生を防ぐことができます。
浴室内のものは水を切っておく
風呂マットやスノコなどは敷いたままにしておかないで、立てて水を切っておきましょう。
また、洗面器なども軽くタオルなどで水分をとっておきます。
浴室内のものを乾燥させ、風通しの良い状態にしておくことにより、カビ予防になります。
定期的に殺菌する
市販の消毒用アルコール(エタノール)をスプレー容器に入れて、お風呂の壁や天井、排水口の周りなどを定期的にスプレーしておきましょう。
週に一度くらいの間隔でスプレーしておくことにより、カビの発生を防ぐことができます。
浴室用防カビ剤を使用する
浴室専用の防カビ剤を使用することにより、カビの発生やいやな臭いを抑えることができます。
天然成分のものや微生物の力を利用したものなどは、人体にも無害なのでおすすめです。
コーティング剤を使用する
専用のコーティング剤で、浴室内をコーティングすることによりカビの発生を防ぐ方法もあります。
また、業者に依頼して浴室をまるごとコーティングしてもらうこともできます。
この場合、長期の防カビ効果、汚れ防止効果、臭い防止効果が期待できます。