風邪をひいた時に出る鼻水は、身体がウィルスと戦った結果出てくるものなので、無理に止めるよりは出したほうが回復が早まります。
しかし、次から次へと出てくる鼻水で仕事に支障が出たり、夜も眠れなかったりという場合は、何とか早く鼻水を止めたいですね。
風邪をひいた時の鼻水を止める方法
風邪をひいて鼻水が止まらない時は、次のような方法をためしてみてください。
鼻の周りや体を温める
鼻全体を覆うようにして、数分間、蒸しタオルをあてます。鼻の周囲の血行が良くなり、鼻づまりが解消されるとともに、鼻水も止まってきます。
また、軽く汗をかく程度に体を動かしたり、入浴などをすると、体が温まり鼻水が止まってきます。
水を口に含んでしばらく待つ
スプーン一杯くらいの水を、口の中に含んで5分から10分そのまま待ちます。
鼻水が口の中に送られてくるようになるため、止まってきます。口の中の水はそのまま飲み込んでしまってもOKです。
この方法は即効性がありますが、まれに「後鼻漏(こうびろう)」になることがあるので、注意してください。
脇の下にペットボトルを挟む
鼻づまりと鼻水がなかなか解消しない時にやると効果的です。
500mlのペットボトルをつまっている鼻とは逆側の脇の下にはさみます。しばらくそのままにしていると、鼻水が止まってきます。
脇には、自律神経が通っていますが、この自律神経がペットボトルで圧迫されて鼻粘膜の充血が解消されるため、鼻水も止まってくると考えられています。
うなじを温める
うなじの付近には身体を温めるツボがありますが、ここをドライヤーなどで温めると首から上の血行が良くなり、鼻づまりや鼻水が解消してきます。
急いでいる場合はドライヤーが効果的ですが、使い捨てカイロや温シップなどでうなじの付近を温めても、ゆっくりと鼻水が解消してきます。
頭を上下に振る
鼻づまりと鼻水を同時に解消する方法で、次のような順序で行います。
①深く息を吸って、その後吐く息がなくなるまでゆっくりと息を吐き出す。
②息を吐ききったところで鼻をつまむ
③そのままの状態で、頭を上下にゆっくりと動かす。(上1秒、下1秒くらいのスピードで)
これを、息ができなくて苦しいと思えるぎりぎりのところまで続けると、鼻づまりと鼻水が解消してきます。
ツボを押す
小鼻の両脇にある「迎香(げいこう)」のツボは、鼻のトラブル全般に効きます。
また、目頭と鼻の付け根の骨との間にある「睛明(せいめい)」は、目の疲れ解消にも効果があるツボですが、ここも鼻水解消に有効です。
「迎香(げいこう)」や「睛明(せいめい)」のツボを、指の腹を当ててゆっくりと4~5回押してみてください。
市販薬を使用する
風邪による鼻水を止めるには、市販薬を利用するのもひとつの方法です。
「パブロン鼻炎カプセル」「ルルアタックNX」「ベンザブロック」などが評判が良いようです。
また、「ナザール(スプレー)ポンプ 」のように、鼻腔内に薬液を噴霧するスプレータイプのものもあります。
病院を受診する
1週間以上鼻水が止まらなかったり、黄色や緑色のドロッとした鼻水が出るようなら、単なる風邪と考えずに耳鼻咽喉科を受診しましょう。
炎症が悪化して副鼻腔炎や中耳炎を起こしたり、慢性気管支炎や肺炎、アレルギー性鼻炎に移行することもあるので、注意が必要です。